日本列島を梅雨前線が覆い、まだまだ紫陽花の花が映えるこの時期、全国各地では球児たちの夏が弾けだしている。
が・・・そのほとんどの球児たちは、向日葵の花を待たずして散ってゆく。
そして昨日・・・・彼の夏が・・・17回目の夏が・・・高2の夏が幕を下ろした。
試合は前評判通りの好投手の投げ合いとなった。
6回まで『東海大五・打線』を無安打に封じ込める若松投手
常時135から138㌔を記録。クイックでも制球、球速が全く変わらないと云う、大好きな部類に入る投手
安打を浴びながらも要所を締めホームを踏ませない田中投手
MAX138㌔、緩急の使い方が上手い。
お互いに持ち味を出し合う投球内容。7回に初安打を浴びた若松投手だが、センターが本塁捕殺で先制点を防げば、一方の東海大五も8回のピンチにライトの本塁捕殺で互いに点を与えない。
しかし・・・・若松投手が打たれたこの試合4本目の安打が痛恨の先制タイムリーとなった。
激しく気落ちしたのか、集中力が尽き掛けたのか、この後のピンチに打者に投げられない。何度もプレートを外し、セットに入りプレートを外し・・・・それの繰り返し。
こりゃ~このまま投げりゃあと2、3点いかれるな!・・・・私の目が節穴で良かった。続くピンチを“まさにこれが気迫の投球だ”と云わんばかりのピッチングでしっかりと抑えてくれた。
最終回、ベンチ入り出来なかった仲間と共に立ち向かい・・・
一死満塁と逆転のチャンスを作るも反撃はここまで。
最後の打者の打球が
センターのグラブに収まり万事休す。
健闘を讃えあう両校
夏の初戦で相手校歌を聴く彼等の心境は・・・
とても長く感じ、辛く苦しいモノだっただろう。
しかし、このスコアが現実なのでである。
次に、来年に繋げる為にも1,2年生はこの敗戦から逃げずに、しっかりと受け止めてほしい。
現実を受け止め、3年生の先輩達が足りなかった物、届かなかったホームベースまでの空間を埋めるために必要な物は何なのか?
課題は山積している。まずは今日からである。昨日負けて今日ぐらいは・・・・この考えでは....この程度の思考能力しか持ち合わせてなければ・・・今日と言う日が来夏への『終わりのはじまりの日』になってしまう。
これからの1年後の飛躍に期待したい。『祐誠球史』にその歴史を刻む1年になることを・・・・。