ちょっとスゴい。中日・ルナ選手の勢いが止まらない。いや、ここまで続けば『勢い』なんて言ったら失礼ですね。
セ・リーグのリーディングヒッターのルナ選手。
昨年の12月に契約を結んだ時は35万ドル(約3465万円)だったのが今月、異例の来年・再来年の2年契約を結んだ。
その総額400万ドル(約3億9600万円)と云う凄まじい上昇率!まぁ、ブランコをベイに持ってかれたトラウマからなんでしょうね。
現在の打率は.371、OPSも.986とバレンティン1.143、ブランコ1.123、阿部の1.007に次ぐ4位。(ん?OPSってなに?って方はコチラへ OPSとは)
しかしあれだけフトコロひろ~く開けた構えでインコース打てんのか?打てねぇだろ~。なんでセの投手はインを攻めないんだろうか?
調べてみた。
ぬをぉぉぉぉ!って程でもないが驚愕のデータである。
やはり右腕がこのバッターを抑えようと思えばインの真ん中から下しかない。が、少しでも高く入ると.353 ホームラン1本と弾き返される。
続いて左腕が攻めるとなると真ん中から外の高目しかない。外から中に入ってくる高目のボールは.143しか打ててない。
なるほど、右腕はやはりインロー、左腕はアウトハイが効果的なんである。
「よし!わかった!じゃあ球種はなんで攻めるの?」
このグラフで見ると打ててない球種はスライダーとフォーク。
上記のデータを組み合わせて浮かび上がるルナ選手の攻め方は・・・
左は外から入ってくる高目スラ、右はイン・フォークが、『より被害が少ない』攻め方となる。
では勝負球、勝負カウントまでどうやって持っていくか?
実はルナ選手は選球眼もいい。ボール見極め率というのがある。これはボール球をスイングせずに見逃せる率である。イメージとして外人助っ人はバットが届くとこならブンブン振り回して・・・なんてイメージがある。
事実、ブランコ選手は67.56%、やはり振り回している。
では日本人の長距離砲であり、OPSがルナ選手より高い巨人・阿部選手は・・・78.81%、いい打者はボール球は振らないのである。
一歩のルナ選手のそれは、73.58%であり、やはりボール球は振らないもの凄く厄介な打者である。
ちなみに現在セの首位打者、ベイ・中村選手は76.13%となっている。
で・・・結論。この厄介な打者、ルナ選手には勝負所でも勝負してはいけない。「思い切って正々堂々と抑えてやる!」返り討ちにあって痛い目にあう。例え塁が埋まってても歩かせるべき打者、そんな素晴らしい打者だ。
結局今日は何を言いたいかというとルナにストライクを投げルナのダジャレが言いたかっただけなのである。
長々とお付き合い頂きありがとうございます。