街の灯り… 2012年04月10日 | 日記 田老地区… 城壁のような防波堤の外側も内側ももう何もないその街に、ガソリンスタンドと仮設店舗のコンビニエンスストアが見えた… 「灯りが1つでも2つでも増えて欲しい…」 すれ違ったその人は、小さな声でそう言った…
終わらない… 2012年04月10日 | 日記 瓦礫すら未だ片付かないまま、都会ではこの事実すら忘れ去られてしまうのだろうか… 外の世界では、人々はどんな話をして、どんな音を聞いて、何をして遊んでいるのだろう…
代金… 2012年04月10日 | 日記 岩泉町・小本… 建ち並んでいた家々を失い、生活の匂いが消えてしまった道は、それはそれは寂しそうに見えた… 「南に行けば、もっと可哀相だからね…」 ラーメン屋のお姉さんはそう言いながら、さり気なく代金を負けてくれた…
月明かり… 2012年04月10日 | 日記 鵜鳥神社でお参りした僕達は、老人ホームのガラスハウスを借りて野営… 天風羅と焼肉で乾杯また乾杯… やわらかい月明かりが照らしたテント2張り、七輪1つ… 酒を呑んだら高いびき… おじさんは、やがて七十歳になる…
同行二人… 2012年04月10日 | 日記 すこぶる親切にしてくれた野田村のおじさんは 「俺も歩いてみるかぁ」 と言いながら酒で顔を赤らめ、僕はその冗談に随分と笑ったものです… でも、その一期一会は、翌朝旅支度を整えたおじさんのおかげで、このあと二泊三日も続く小さな大冒険になったのです… でも、その長い長い物語は、とてもとてもとても書ききれないので、またいつかお話する事にしますね…