器面に広がる毛細なる罅影は
鉄を含む釉薬が冷却されることで生れ
そこに墨を塗り込む事で
地肌から浮かび上がる様に深く際立つ…
描かれる疾走馬の姿は
繋ぎ駒同様旧相馬藩主家の象徴であり
そしてその走り駒こそが
大堀相馬焼である事の代名詞でもある…
されど御存知大堀という土地の実情は
福島第一原発十キロの圏内
組合や窯元の全ては強制避難と相成り
原料となる砥山石に至っては
放射能汚染で採掘する事さえも不可能…
看板が知らせる6km先の里も
線量の高さゆえ近づく事さえ出来ない…
古き伝統工芸が晒される存亡の危機は
いとも容易く
代々祖先より受け継がれてきた営みを
絶望の淵へと突き落とす…
器とは、土である…
それは農業や漁業と同じ
自然がもたらす恵みではないだろうか…
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