<木型職人の技>ガンダム木工で立つ 次は宇宙戦艦ヤマト
毎日新聞 5月8日(木)15時28分配信
高さ1メートル、迫力満点の木製ガンダム
埼玉県川口市上青木の木型職人、田島隆さん(77)が作った精巧な木製模型が話題になっている。これまでに完成させたのは、全長1メートル以上の「戦艦大和」や「機動戦士ガンダム」など7点。「木は人間と同じ。それぞれに特徴がある」と田島さん。評判を聞きつけた金融機関の支店から依頼され一部の作品を貸し出しており、店舗を訪れた人は細部までこだわり抜いた「匠(たくみ)の技」に見入っている。
最初の作品「戦艦大和」に着手したのは2009年9月。雑誌に掲載された写真などを手がかりに、司令所や大砲の位置などを書き込んで設計図を作り、船の本体部分は1枚の板から削り出した。設計と制作に費やした時間は、延べ約800時間。総部品数は約800点にのぼり、完成まで3年かかった。全長は1.3メートルで、本物の200分の1。甲板上の飛行艇や船体脇に収納された小型ボートなども忠実に再現されている。
高さ1メートルの迫力あるガンダムは、大学3年生の孫、大山裕己さん(20)が持っていたプラモデルを参考にして作った。脚部は固定されているが、上半身の肩や腕などが動く。
田島さんは、父の乙五郎さんが鋳物師だった縁で、高校を中退して木型職人に弟子入りした。毎日、午前8時から午後9時ごろまで働き、何度も失敗して叱られながら、見よう見まねで仕事を覚えて35歳で独立した。
最近の木型は機械による加工品が増えて仕事も減ってきたため、4年前に廃業を決意。その後は「(木と関わりのある)仏像を作ろう」と考えていたが、知人から「木の模型は少ない。おもしろいのでは」とアドバイスを受け、方向転換した。
他にも、ドイツBMW製のオートバイや蒸気機関車、飛行機などを制作。マニアに人気のBMWは、エンジン部分や車輪の円形部を特殊なカンナを使って削り出した。繊細なカーブの表現に、木型制作で用いる技術が生かされている。「難しかった所は?」との質問に、田島さんは「16歳から仕事しているから、特にない」と、職人の意地をのぞかせた。
仕事場は、今も昔のまま。電動のこぎりや大小さまざまなカンナ、ノミなど130を超す道具類が残る。田島さんは「木の特徴を見抜き、どう使うかが腕の見せ所。次は『宇宙戦艦ヤマト』に挑戦したい」と若々しい笑顔を見せた。
7作品のうち、同市前川の城北信金前川支店に蒸気機関車と飛行機が飾られている。当面は展示を続ける予定という。【鴇沢哲雄】
※ジジイのたわごと
こう云うのを、匠の技というのだなぁ!!日本の多くの製造現場では、このような匠の技が生かされて日本製品の評価を海外に高めてる事をテレビでも報道してた。
※このブログは、9日投稿予定だったのが、忘れてしまい10日となってしまった。
※本日最後のブログです