私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

消費社会の変節

2009-02-02 | 5考える
おついたち。
今日は少し遠出をして来た。

久々に、目抜き通りをゆっくりと眺めながら駅に向かう途中、ビル群の間に歯が抜けたように現れる更地のコインパーキングや、一階テナントの閉店でシャッターの降りた一等地のビルをいくつも見つける。

不動産バブルがはじけたころから、支店閉鎖が相次ぎ、古いテナントビルの事務所物件には空きが目立っていたが、目抜き通りの一階がこの有様とは…。

さすがに愕然とした。

地元地方紙では、年頭からこの状況が何度か報じられていたらしい。

理美容院では、常連さんたちが訪れるスパンが長くなっているという。
一か月に一度来ていた人が、50日に一度になったとか。
ずっとパーマをかけていた人が、デザインカットだけになったとか。

保険外治療をしている鍼灸治療院では来院患者の数自体が減っているとか。

それどころか、地域の中核病院となっている総合病院でも、11月ごろから患者が激減しているという。
症状の軽い間は医者にかからず、重症になってから初めて病院に行く人が増えているのだと。

生産現場での急速な引き締めは、企業決算の数字のみならず、基本的な生活体系にも変化をもたらしているようだ。

急速に収縮していく意識と生活。

大量消費社会は変節を遂げている。
コメント
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