私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

建築家 安藤忠雄

2009-02-26 | 15雑観
建築家の安藤忠雄氏が、ちょっとしたマイブームである。

先々週だったか、BS朝日の「一期一問」とかいうインタビュー番組で、安藤氏の語りを聞き、すっかり心奪われたのだ。

自叙伝を出されたと聞き、早速取り寄せる。
歯切れの良い、さっぱりとした文章に益々惹かれる。

もう少し低価格であれば、何冊か取り寄せて友人に配り、布教?したいような気分でさえある。

氏は、こよなく日本を愛していらっしゃる。
100年に一度の厳しい経済状況下で、一流の建築家であっても楽ではない経営をなさっているだろうが、このまま危機に呑まれることなく、這い上がることのできる勤勉さと根気強さを持つ日本人の復活を信じていらっしゃるのだろう。

一昨年亡くなった黒川紀章氏も、晩年は日本の政治を憂えて政界に打って出ようとなさっていた。

勤勉で大人しく、共産国以上にある種平等な社会を形づくっていた戦後の日本人が、すっかり変貌してしまったことに危機感を覚えていらっしゃったに違いない。

歴史に耐えて長く残る建築物をつくる、一流の建築家ならではの視点があるような気がする。

昨日は、そんなことを考えながらNHKラジオの「ラジオ深夜便」に出演されたインタビューを聞いた。
一昨日も安藤氏のインタビューだったらしい。
聞き逃したことが残念だ。

4~5年もののミニコンポに初めてラジオアンテナをつなぎ、録音の準備をした。
ラジオはとんと聞かなくなってしまったが、言葉がすべてであるから、NHKラジオの日本語のクオリティはまだまだ高い。

昨日は「ラジオ深夜便」の宣伝をするも、ことごとく「今、我が家にラジオはない」という返答が返って来て、少なからずショックを受けた。

地震がきたらどうするの?
情報源はラジオでしょう!

…というのも、もう古いのだろうか?

ここしばらく、我が家を訪問する人は、ほぼ強制的に安藤忠雄氏のインタビュー録画や録音を聞かされ、本は貸せないが素晴らしい!と講釈する私の布教にあうことになるだろう。
コメント
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