私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

貧しくなる覚悟

2009-11-14 | 5考える
街に華やかな電飾が輝き始め、師走の気配を今年も感じるようになったが、景気の良い話はついぞ聞かない。

国の税金割り振りグループは、男詐欺師が女詐欺師に転換したかのようなあり様だ。

大借金を抱え込んでいるのは承知しているが、それでも何かしら上手に虚飾を繰り返してやりくりしていたのが、国の将来を託すための資金にさえレッドカードを割り振り「お金がないのよあきらめて」と容赦ない。

余程幸運な風が吹かない限り、首の回らなくなった詐欺師は、結局いつか破綻する運命なのだが。

そろそろ、気持ちのどこかで貧しい国に生活する国民としての覚悟をしておいたほうが良いのかもしれない。

アメリカに戦争で負けるまでの前後、我が国はとっても貧しい国だったのだ。

食物は配給で、遵法精神を貫いて配給食糧しか口にしなかった人は、栄養失調で亡くなったりしていたという。

終戦前は、ビシネスが成り立つ資源などなく、大人は徴用されて国家の為に労働を提供していた。

時代の幸運な風と、従順で生真面目で生命力にあふれた国民が、貧しい国を経済大国と呼ばれるニッポンにつくりあげたのだ。

今のニッポン人には、その頃のニッポン人にあったバイタリティが残っているだろうか。

「経済大国と呼ばれるとても富める国だったのよ」と、全くイメージ出来ない子供たちに語って聞かせなければならない時代が来ないとは限らない。

金至上主義の大国にすり寄り、商売上手なご近所さんに美味しいところを持って行かれ、冴えないただの島国になってしまいはしないか。

しっかりしよう、ニッポン人。
しっかりしよう、私。
コメント
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