私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

体調バロメーター

2009-11-07 | 8病む
自分の体と長くつきあっていると、体調が悪くなるとき、その兆しをまず探知してくれる、不調アンテナのような箇所がある。

私の場合は、左奥歯なのだが、2~3日前から、思い当たる節もなくふいに歯が痛み始めた。

そういえば、先週あたりから時折きりきりとした頭痛におそわれていた。
熱はないのだが、妙に背中のあたりがゾクゾクする。

このままでは風邪引きそうだよ、温かくしてしっかりお休み…という体からのメッセージと判断して籠城生活を決め込んだ。

体を冷やす生野菜ジュースを中断、ひたすら「うどん」や「雑炊」といったあたたかフーフーメニューを食事の中心にすえる。

体はポカポカしてくるのだが、しかし、歯の痛みは収まる気配がない。

虫歯も歯槽膿漏もない箇所なので、そこが痛む時には、抗生剤や鎮痛剤を飲むならいになっているのだが、この度は、鎮痛剤を飲むと寒さがぶり返してくるような気がしてならない。

どちらかというと、薬が効きすぎるタイプで、混沌とした薬の服用が怖いのだ。

こんなときに、東洋医学の療法が効を奏する。

西田皓一先生の著書をパラパラとめくり、歯痛に効くツボをピックアップ。
上歯痛には足の示指と中指の間の付け根から少し上の陥凹にとる内庭穴。
下歯痛には手の母指と示指の間に存在する有力なツボである合谷穴を用いる。

しばし置鍼して、痛みのレベルがぐんと低下したことを確認する。
私のような凡庸な鍼灸師の施術であっても、即効性がみられる。
正しいツボに働きかけることができたときの、東洋療法の効果は大したものだ。

個人的には、しっかり学ばれた医師によって科学的に検証されている西洋医学を一次対応とするべきだと考えているのだが、西洋医学で改善がみられない時には、東洋療法で救われることも大いにあるだろうと、経験的に再認識するこの頃である。
コメント
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