「剣客惣菜」は、池波正太郎の「剣客商売」に登場する惣菜を、てんぷら近藤の店主がその調理方法を再現してみせ、周辺雑学をおりこみながら、惣菜が出来上がるまでを映像で追う数分間の小さな番組だ。
映像が美しく、小林綾子のナレーションもばっちり決まっているのだが、時々、あれれ?と耳を疑う言葉に出くわす。
今朝、けんちん汁の回。
けんちん汁発祥のお寺を紹介するくだりで、出てしまった「由緒正しき!?お寺」という表現。
由緒は「ある」か「ない」ものであって、「正しい」由緒も「間違った」由緒もないだろう…ということなのだが、修正がかかることなく堂々と流れてしまっている。
違和感のある言い回し、慣用句の誤用は昨今氾濫しているが、時代劇やいい趣の佳作においては、そうした日本語に出会いたくないものだ。
DVD化も成り立ちそうな企画なので、その可能性があるやもしれぬと思うのだが、その際には正統な日本語に修正かけて欲しいなぁ。
亡くなった森繁久弥さんが、NHKのラジオ番組でなさっていた朗読ドラマがあったけれど、その番組では心地よい、正しい日本語が常に溢れていた。
脚本もさることながら、森繁久弥さんのチェックもバッチリかかっていたと思う。
元アナウンサーの森繁さんと比較するのは酷かもしれないけれど、いい俳優さんには日本語に敏感になって欲しいな。
映像が美しく、小林綾子のナレーションもばっちり決まっているのだが、時々、あれれ?と耳を疑う言葉に出くわす。
今朝、けんちん汁の回。
けんちん汁発祥のお寺を紹介するくだりで、出てしまった「由緒正しき!?お寺」という表現。
由緒は「ある」か「ない」ものであって、「正しい」由緒も「間違った」由緒もないだろう…ということなのだが、修正がかかることなく堂々と流れてしまっている。
違和感のある言い回し、慣用句の誤用は昨今氾濫しているが、時代劇やいい趣の佳作においては、そうした日本語に出会いたくないものだ。
DVD化も成り立ちそうな企画なので、その可能性があるやもしれぬと思うのだが、その際には正統な日本語に修正かけて欲しいなぁ。
亡くなった森繁久弥さんが、NHKのラジオ番組でなさっていた朗読ドラマがあったけれど、その番組では心地よい、正しい日本語が常に溢れていた。
脚本もさることながら、森繁久弥さんのチェックもバッチリかかっていたと思う。
元アナウンサーの森繁さんと比較するのは酷かもしれないけれど、いい俳優さんには日本語に敏感になって欲しいな。