お台場劇場

またレインボーブリッジを渡り、ここへやって来ることとなりました。

9時に来てから、血液検査、その2時間後、化学療法の診察があり、先ほどの検査の結果と、化学療法の説明を受ける。

本日のJudyの白血球4000、好中球数実数2300、問題なく抗がん剤を受けられるコンディション。

好中球が1500以下だと見送りになるらしい。

次回からも、まず血液検査をして、抗がん剤を打てるかどうか判断される。

今日は夫が一緒なので、先生に病理検査の結果や再発、転移の発生率など、本人では怖くて聞きたくないことを、明確に質問していた。

隣で小さく凍りついていたワタシ。

夫が再発したときの治療について尋ねたとき、

「転移したら、私たちでは治す方法はありません。」
今もその先生の無機的な表情や言い方が、脳裏に焼きついている。

この人には、カウンセリング能力が必要だ、と思いながら、
ほほう、そうなんだ～、今の医学の限界なんですね、と思考のみが作動する。

しかしすぐさま、

ええー、マジでぇ～、ヤダヤダ、勘弁して、そんな見捨てた言い方しないで～、メチャクチャ恐怖におののく(￣▽￣;)

更に、機械的に言う。
「治療で抑えることができるかもしれないし、できないかもしれない。」

夫の顔が一瞬、哀しそうにゆがんだ気がした。


待合室で、夫が言う。
「お前は、色んな意味で免疫力が強いから、大丈夫だよ」

う～ん、そうだといいんだがね～。

また今から約2時間待ちます。
ついに抗がん剤の点滴。

ここは、あらゆる意味で、「待つ」場所です。

窓から、海とレインボーブリッジが見え、その向こうにJudyが住む大きな街がある。
早くあっちへ還りたいなあ～。

入院のときもそう思った。
海を隔てて、あっちに舞台、こっちが客席みたいな感じにも。

ここにも、様々なドラマがあるし。

さあ、どんな劇が始まるのやら…。o@(・_・)@o。