ペリカンの‘M101N トータスシェルレッド’のBニヴです。
2014年に発売された、復刻版M101Nシリーズの第3作…
当時まだ万年筆の魅力に目覚めて間もない頃に購入した万年筆です。
それまでEFやFの細字の万年筆を数本購入した後、「滑らかな書き味を太字で楽しもう!…」と雑誌に書いてあった話を鵜呑みにして、Bニヴを勢いで購入しましたが、最初は上手く使いこなせなくて…
M101Nシリーズの特徴の14Kの軟らかいペン先とインクフロー良好のBニヴ…漢字を書くと字がつぶれてしまい、インクは滲みまくりで、ただでさえ汚い筆跡が、更に見るも無残なことになって…
何度も手放しちゃおうかと考えましたが、結局は、この万年筆の見た目…くすんだ赤のキャップとペン先、ペン尻、、、そして、茶色とイエロー、シルバーのトータスシェル柄のペン軸の美しさが、なんとも魅力的で、その都度思い留まるの繰り返しでした。
そんな時、ちょうど関西に出張の仕事が入ったので、、、そのついでに神戸のPem&Messageで、BニヴをMかFニヴに研ぎ出してもらおうと思って。。。
出張の前日、最後にもう1度Bニヴを使ってみようかという気になり、ノートに色々と書き出してみると…
あれっ⁉︎ なんか気持ちいい…この万年筆、こんなに書き心地良かったっけ⁉︎
思ってたより細字で書けるし…字も潰れないし、滲みもない…あれっ?あれっ⁇
万年筆の使い始めの頃とは違って、力の抜き加減というか…筆圧が大分弱くなってきたのが原因だと思いますが…なんとなく万年筆で気持ち良く字を書くコツみたいなのが解ったような…今思えば、これをキッカケに細字、太字問わず、滑らかな書き味を楽しめるようになったような気がします。
翌日、Pen&Messageで.吉宗店長にそのことを話し、Mニヴに研ぎ出してもらうかどうか悩んでると話したら…
ルーペでペン先を見た吉宗さんが、
「とても良い状態のペン先ですよ! もし良かったら、このままノートに太字で大きく文字を書かれた方が、気持ちよく使えて、よろしいかと思いますが…」とおっしゃられた。
実は、Pen&Messageに訪れたのは、この日が初めて…数日前に研ぎ出しの予約をしてたので、ドタキャンは、なんとなく申し訳ない気がしてたのもありますが…
吉宗さんも何も言わず研ぎ出せば、そのまま料金が取れたのに、あえてこのままのペン先で使うのをお勧めした、その誠実な対応に、凄く感動して、気持ちの良い思いをしたのを覚えています。
それから、何本かの万年筆をこのお店で購入させてもらってますが、ペン先調整の素晴らしさと相まって、安心して(しかも気持ち良く←けっこうコレが大事だと思います)万年筆を購入できる信頼できるお店の1つになってます。
話戻って…このM101NトータスシェルレッドのBニヴ…今では、横罫の広めのノートや日記に気持ち良く大らかに楽しく字を書ける、お気に入りの万年筆の1つとして使ってます。
入れてるインクは、Pen&Messageオリジナルインクの‘Ciger’、書き始めは、濃いグリーンですが、だんだんとオリーブ色になり、その後、茶色に変色…この色の変化が楽しくて、
変化した後の濃い茶色もこの万年筆にピッタリ合ってるかと自己満足してます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます