棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

さまよえる鬼さんたち

2014-02-04 09:09:29 | 山郷の暮し
立春・節分 と家の中に巣くっていた鬼もたたき出される、と相成りました。
例年と違って、窓を開け放てる陽にで、鬼さんも暖かさのこもった部屋の隅から
「外の方が健康的だ。ワシャー たたき出されるンじゃーねえんだ」
と、空威張りして出て行ったことでしょう。

ところが、シャバはそお甘くわなく、たちまちサブーーイいつもの冬に戻ってしまった。
「しまった!! ダウンジャケットを忘れちゃった」
といってももう遅い。窓は固く占められ、一分の隙間もない。
どこかの家に入り込まなくっちゃ、と巷では鬼たちがウロウロしています。

スーーとすきま風に乗って入り込んだのが、なにやら怪しげな絵や作り物がごちゃごちゃとある家。
「チョットさぶいが、居心地がよさそうだ。ワン公たちも何も気にしない。
だいたいこの家の主人らしきしょぼくれた奴は、俺を追い出すズクもあるめー」
と、ご機嫌の鬼さんたち。

さて・・・その家はどこでしょう・・。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本