RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

マッチョなアグリッパは多面体

2006-12-10 23:03:25 | ふ~ん

(警護公園のイルミ)

今年もあと20日あまりになってしまったが
クリスマスも正月も、どうでもいいし
できれば来ないでくれよ~って気分だが
年末になると台所や水周りの汚れも気になるのはなぜだ
11月にはあまり、気にしてなかったのになあ
ガスコンロの魚焼用の火が点かないことやら
石油ファンヒーターの調子が悪いことやら
網戸の汚れまでもなんか気になるのは、師走のせいです
み~んなこの12ヶ月に区切られた時間枠のせいです。

家の中が汚くたって「なにか問題でも」って
言い切ってしまえない女のサガ
たとえば娘の部屋が汚くても
「いい加減に、かたずけなさい
と言いつづけて育てるが
もしこれが男の子なら
大抵のお母さんたちは、そんなことを言う前に
かたづけて、掃除機をかけるのだろう
鼻歌でも歌いつつ
こうやって育っていくとやはり家事は女の仕事と
当然のように脳に刷り込まれて
一生その呪縛から解き放たれることはない気がする
男の子もかわいそうだ
「お父さんがいないときは、お前がお母さんや妹達を守るんだよ
なあんて言われた日には
「ぼく、女の子に生まれたかった」って、
思うかも知れない、家事の呪縛とマッチョの精神は
世の中の2大悪だとおもうんだけど
どう思う

なんだか武士の精神だとか、あだ討ちだとか
特攻精神だとか、自爆テロだとかそういうのも
ふか~い根っこの根っこでは、男と女の呪縛から
発生しているような気がする今日この頃です。


(上を見上げると空)

マッチョといえば
ゴルゴ何とかって漫画があったが、あの顔をみると
高校時代にクラブの部室においてあった、石膏の胸像の
アグリッパの多面体の顔を思い出す
るるは絵画クラブに所属していたんだけど
1年の時はこのアグリッパのデッサンを木炭でするのよね
でもぜんぜん美味くできないし、この多面体の顔は描く意欲が
ちっともわかないし、兎に角難しいから、食パンが真っ黒になるのです
えっと、デッサンの修正やぼかす時に食パンの白いところをちぎって
丸めて使うからね、下手な人はいっぱい食パンがいるのじゃ
お腹が空いたらパンの耳パンの耳と牛乳である、便利よ~

しかしまじめなのは1年間だけで、二年目になるともうデッサンなんて
なんのそので、キャンバスの替わりに自分達でベニヤの板と角材で
キャンバスもどきを作って油絵を描くのだけれど、この角材とベニヤの
あまりを使って、羽子板を作り、隣の柔道部の部室のタタミの上で
羽根突きをするようになる、別名、羽根突きクラブとも言われた

だって画材ってめちゃ高いんですよ、油絵の具も筆もキャンバスも
キャンバスで0号だと最小で500円位であるかもしれませんが
だいたい30~50号で描くと数千円から1万はするし
大作を描こうと100号とかにしようものなら2万か2万五千円位はする
しかも絵の具もめっちゃいるし、あんまり沢山描いたら破産じゃ~
って高校生やし、たいてい1枚のキャンバスを
繰り返し使ったりもする、絵の具を削り取ってから、重ねて描くのよ
油絵はそれが可能やからね、というわけで、という言い訳で
羽根突きにまい進しつつ、夏の合宿は、日本海を描きにという名目で
海につかってばかりの我等だった

あっ
一部にはまじめに絵を描いている人もおりましたよ
はい念のため
でも文化祭やコンクールに出してる
部長や副部長やその一部の人の絵を見て
るるはな~んて旨いのだろうか
感心したのも事実です

だって部長と副部長はいつも議論ばっかりで
いつ絵を描いてたのよって思うばかりの日々でしたし
この部長がまためっちゃ男前で、ゴルゴなアグリッパより
部長をモデルに描いたほうがよかろうって思うくらいでしたよ

この前高校の卒業アルバムの、絵画部の所属部員の名前の欄に
時任三郎の名前がありました、へ~
会った事ないからきっと来てなかったのだしょう
来てたら、高校時代からデカ身長だったのかどうか
検証できたのに、惜しいことをしたと
思うるるです。







ハツとビンタは皆勤賞のお騒がせデュオ

2006-12-09 13:18:23 | せからしか

(我が家の庭を住処にするハツとビンタ)

我が家の庭を我が物のように、日々やってきては半日過ごしている猫達
るるは勝手に名前をつけてやった、黒いのがハツ、こいつは終日庭にある
ベンチで寝ていて、サッシをあけたり傍で気配をさせても逃げないので
きっと心臓にねこっ毛が生えているからハツ?
白いほうは少しでも人の気配がすると、逃げ腰で臆病者、でもふわふわ
して美味しそうなのでビンタ(牛のほほ肉?)
焼肉屋かい



(お前らに食わせるかつぶしはねえ!)

上の写真のハツは、昼寝を起こされて怒っているのではなく
めざめの伸びをしているのである、シャメを向けても
「どうぞ撮りなさいよ
といわんばかりでモデル気取りなのさ
この2匹はどうも兄弟か姉妹じゃないか?と思う
でもノラなのか飼い猫なのかも、はっきりしないのである。
でもすくすく育っているところを見ると、誰かにエサは貰っている様なのだ。
すくすくというのは多分だが、近所の私有地の緑地にずいぶん前に子猫が
いたのを目撃しているのであった。
あの子猫達が育って、ハツとビンタになったのじゃなかろうかとにらんでいる。

まあ来るもの拒まずの我が家であるから、勝手に昼寝でも何でもしてください
時々虫を捕まえようと2匹で暴れたり、夜中にけんかする声
「んぎゃ~ぎゃんぎゃ~みゃ~にゃ~ぐるげろが~」と
うるさいよ、夜中はしずかにねてくれ~
ああ、昼にあんなに寝てちゃあ無理か

でかい猫ちゃんも時々来るが、こいつらの父ちゃんか母ちゃんかも
ちゃんと教育しろよん、春になったらさくらんぼの実を荒らす野鳥達を
追い払っておくれよ、かつぶしあげるからさ





未確認ドームは汗と乗りと遊び心の結晶

2006-12-08 23:22:43 | そうさくらん

(大学時代のモニュメント)    (ここがにじり口)

この写真は未確認飛行物体ではなく、るるが大学時代に同学科の仲間と
建築費用を出し合って、春休みに近くの別荘を借りて2ヶ月ほど合宿し
設計施工した木造ドーム型建築物であり夏の家である、土地は借り物だが
中は雑魚寝すれば10人くらいは泊まれる広さがあり、中二階もある
天窓はアクリル樹脂で星も見える
トイレは汲み取り式だが

琵琶湖近くの別荘地だったのだが
登記上山林だったのを宅地に変更する手続きから始まり
計画をし、設計図面を引き、
試作品を学校で組み立て、先輩の指導の下、確認申請を取り
木の伐採、根を掘り起こし、整地をしレベル測量の後
基礎を打って、その上に、本体のドームの骨組みを組み上げ
壁板を張り、窓、庇、扉、をつくり、壁面を塗装し、床板を張り
中二階をつくり、はしごを作り、トイレの穴を掘り便器を置き
流し台も取り付けた。

建築学科の学生で社会に出る前に
建築を建てる経験をしたというのは
けっこう珍しいんじゃないかと思う。
これは良き先輩と、のりやすい仲間達と
たまたま土地を貸してくれた親父さんと
合宿所に別荘を貸してくれた人と
いろんな幸運と皆の行動力の賜物であったと思う

メインのメンバーは7人だったと思うが、施工中現場や合宿所に手伝いに
あるいは差し入れにやって来てくれた人たちは、数え切れずだったなあ


(夏に琵琶湖に泳ぎに)

そうなんです、るるは高校、大学と建築学科だったのですわ
常に9割が男子、女子は1割の世界、むさい、くさい、
やっさいもっさいな
約7年間にわたる学生生活をおくったのですわ。
おまけに就職難民になり、1年研究室に残って学生さんの
世話をしてすごしたのです。

このドーム施工の合宿中は、飯炊きも交代でしましたが
差し入れが底を突き、食費が足りない時は
山取りの意味不明な雑草も、食卓に並べられましたなあ。
風呂は週1回ほど?車でびわ湖畔の旅館に借り湯に行きました。
寒い時期だから臭さも半減でございます。

あれから、うん十年が経ち、みんなちゃんと大人になって
おっさんおばさんになって、
結婚なんかもして、なんとかかんとか生きているのでしょう。

今は全国にドーム型建築があふれていますが
この当時は、ほとんどなくて
この柱も梁もない建築は、とても新鮮でありました
気球のようでもあり、空に舞い上がっていけそうな
そんな気がする青春時代でもありました。

 現場の歌  

土を掘る 啓蟄に
春はまだ来ない

土を掘る 死体はない
あるのは 木の根固くて強い

土を掘る 腰が笑う
そらぞらしいね いつからそこに

土を掘る みみずもいない
まるむしばかり ありんこばかり

土を掘る 道はない
穴がある 昨日までの心もない
ここにはない

古典的微笑 粘土質の笑い
こわばる頬に 伝説の叫び

土を掘る 眠りの森の
遠いゆりかご

土を掘る どこまでも
土を掘る いつまでも
土を掘る 素手で掘る
土を掘る 誰の為の

土を掘る

(19**年 るる)













人生は愛の目的地までのデティール

2006-12-07 14:50:08 | こんなんどう?

(ミルキーはママの味)

夕べは朝まで結局眠れず、まあ溜まったビデを見つつ、起きていた。
雨の音が一晩中聞こえていた。
ビデオは先日登場した例の孫悟空さんおススメの「吉田類の酒場放浪記」
と「ラッカワナブルース」というアメリカ映画
酒場放浪記は品川の飲み屋だった.
「ほんま」ってお店で、まずキンミヤ焼酎のホッピイ割を頼んだ類おじさん
焼酎がジョッキに9割注がれていて、「こんなんアリー?」とのたまうと
ほんまの親父は「ありよ~モハメドアリよ」と答える、駄洒落天国
出てくる居酒屋メニュウは全部おいしそうで、ほんまにほんまへ行きたくなった
牛ハラミの串焼き、絶品と思わず叫んだ白い和牛煮込み
ごま油と岩塩で食べる早い者勝ちの、牛レバさし(レバーダメだけどおいしそうだった)
網の上で焼かれているのは、鴨?・・・カモ?とこれもおいしそう
カレーの隠し味はバナナらしい、つき出しは鮭とほうれん草の胡麻和え
(よだれ)品川に住むあなたすぐに行きなさい

「ラッカワナブルース・街角の女神」って映画はR・Sハドソンって人の
自身の少年時代の話らしいんだけど、アフリカ系アメリカ人が住む
ラッカワナ地区を舞台に描かれた、ノスタルジックな人間群像劇で
アフリカ系とヒスパニックのハーフの少年が、両親の事情で育てられなくなり
養子として育ててもらったナニーママと、その下宿人たちとの生活を描いていて
とってもハートフルな映画だった。
映画の中で黒人達がクラブで歌い踊るシーンがあって
彼らのファッションへのこだわりは、靴だっていうのがなぜかなんか妙に納得。

ラッカワナで歌われていた歌は
ビートのきいたこんなの

俺の彼女はデカ足で
ひょろ長い身体には起伏がない
だけど愛している
だって名前がカルドニアだから
カルドニア
カルドニア
なぜ強情なんだ
だけど愛してる大切な女
だって名前がカルドニアだから
ママは彼女と別かれろと言う
あの女はお前にふさわしくない
ママはわかっていない
彼女に聞きたかった
もう一度
なぜ強情なんだ

とか

車にガソリン入れて
走り続けてくれという
愛の目的地まで
止まったら一押しを頼む
愛の目的地まで
橋を渡り丘を登り
オーバーヒートは二度だけ
1マイルがんばればそこは天国
彼女が待つ町を目指して左折に右折
愛の目的地まで
愛の目的地まで
止まったら一押し頼む
愛の目的地まで

とかね、描かれているのは
「ウイスキーと小便と血の臭いのする
騒音と狂乱の世界の住人たち」と言う台詞があったがけど
彼らを見守る、ハートが熱いナニーママなのだ。

それはともかく、娘っこの修学旅行の残骸の洗濯物
バスタオルに水着を洗濯機に入れようとして広げたら
グレートバリアリーフの浜辺の砂がばらばらとバラバラと・・・。
おいおいあかんやろ、このまま洗濯機に入れたら機械が故障する
とりあえず風呂場で砂を落とし、砂を集めゴミ箱へ
ほんまに何にも考えとらん娘じゃ~、砂ぐらい、ちゃんと落とし
といてくれ~、こんな土産はいらんのよ

人生はこういう細かなデティールで成りたっとるのじゃ~
君らは大雑把過ぎる、もっともっと詳細を学べよと
言いたい、今日言おう。








天使のような画僧と悪癖添乗員

2006-12-05 16:54:35 | あんたそうと?
昨日の夜遅くに娘っこが修学旅行を終えて帰宅
「楽しかったかい?」とるる
「つかれた~それに大変やった!」
「だって着く早々トランク開かないし、テンション下がるし
お母さん!あれはSでも2でもなかったし
あっ、この顛末は12月1日のブログに・・・。
「えっ2とちがったと?でも開いたんよね」
「2じゃなくて5よ、5**!おばあちゃんの誕生日やったと!」
「5・・・S!なーるほど、その手があったか
「もうほんとにこまったと
「いいやん開いたんやし、それに持っていく修学旅行のしおりに
ナンバーを書いといてあげたのにさ、まあS**ってさ、それ見たら
Sが5ってわかりそうなもんでしょ。」
「それをそこに書いたことを言ってないでしょ」と娘っこ
「ああ・・・・それを忘れたね
もう済んだ話はよかろうばい」
「よくない
てな落ちでしたが、おあとがよろしいようで
「よくない



(眠るふりみて我がふりなおせ)

それにしてもスーツケースのナンバーが母の誕生日だったのは
このスーツケースが母のものだったからであるが
るるが大学生の頃確か、卒業旅行に行く前、母と色違いのサムソナイトを
買ったのだったと思う、るるがエンジ色は母は紺色で、るるのサムソナイトは
今、アメリカの大学に留学している姪っ子に譲り、持って行ってる
紺色のは新婚旅行のとき旦那が借りて持って行き、ずーと納戸にあったが
この家に引っ越す時に収納場所がなく、旦那のお兄さんの家に持っていって
もらったのだった、そんな遠い昔の記憶はすぐには甦らない
なんか新婚旅行の記憶からこのサムソナイトは結婚する時に買ったような
気がしていたのだった、しかし記憶はおそまきに甦る、いまさらです

大学4年の卒業前の冬休みに、同じ学科の女子3人で、卒業旅行に欧州へ
行かせてもらった、その友達の父親が朝日新聞にいて、朝日旅行社のツアー
なら安くなるからと、るる初めての海外旅行で、たぶん飛行機に乗るのも
初めてだったと思う。
ドゴール空港からパリに入り、この時に昨日のブログの
サモトラケのニケのルーブル美術館を訪れたのだった、そうだったよ。
初めての海外、パリのホテルで目覚めて、
友達は寝ていたので一人で街に散歩に出て
パリの路地にあった八百屋で当時珍しかった洋ナシを見て
食べたくなって、3つほど買ったのを思い出した、相変わらず単独行動。

初めての海外は不思議と違和感もなく、その町にずーといる様な変な感覚
に襲われた、その時るるは、どこでも生きていける気がした。
若かった
そのあとスイスの中央の中世都市、ルツェルンという町で、14世紀前半に
造られた屋根付きの木造橋を渡ったのが印象に残っている、カペルブリュッケ
と言ったっけ。
そうそうイタリアはフィレンツェに着いて、実はツアーのコースになかったけど
どうしても見たいと思っていたフレスコ画があって、自由時間に得意の小走りで
一人で行こうと思って、添乗員のお兄さんに
「サンマルコ修道院へはどう行けばいいのですか?」
と尋ねたら、ちょっと待ってといわれ、しばらくしてから
「予定を変更して、コースに入れてあげよう」
と言って私の為にツアー客全員でフラ・アンジェリコのフレスコ画「受胎告知」
を見にサンマルコ修道院へと向かった。

フラ・アンジェリコは初期ルネッサンスのフィレンツェ派の画僧で
テンペラ画など宗教画を残しているんだけど、基督教の宗教画は
あまり好きではないるるが、唯一惹かれる画家で、修道院などの壁画が
ほとんどだと思うけど、色も美しいし、聖人たちの顔が本当にいいのだ。
この画僧は本当に敬虔な人格者だったらしい、天使のような画僧と呼ばれた。

ところで何故、予定を変更してるるの行きたいところへと行ってくれたのか
といえば、たぶんこの前の日、この添乗員のお兄さんが、るるを口説こうと
して失敗したからだと思う、会社とかに告げ口を恐れたのかな?。

そういうことに疎かったるるは前の日、たまたま一人部屋で、
部屋でくつろいでいたら、ドアをノックする音が
ツアーも半ばで添乗員さん2人とも打ち解けてきた頃で
ドアをあけたら添乗員のお兄さんがいて
「ぼくらの部屋でワイン飲みませんか?
と言う
ワインにつられたるるは
「ああいいですね」
と言ってお兄さんの部屋へ
もう一人の人は?と思った部屋には、そのお兄さんとるるだけだった
ワインをついでくれたが、なんか妙な雰囲気で部屋の内鍵もかけられた
ちょっとーこれはまずいかなーと思って
「いや**さんとかもいると思ってたし、
友達も呼ぼうと思ってたし・・・」
とるるは、お兄さんにダメダメの意思表示をしつつ帰ろうとした

そのあとなんか口説き文句を言われたが、まったく覚えていない
とりあえず「これはまずいでしょう」とドアに向かい
「帰らせてもらいま~す」と部屋に戻った
次の日その添乗員のお兄さんは二日酔い顔であった、そして気まずそう
それでなぜか、サンマルコ修道院がコースに入ったのではなかろうか
まあ一人で行こうと思っていたから、なんか違う意味で残念な気もしたが。
あくまで単独行動好きのるるであった
















サモトラケ島にNIKEを履いて小走りで

2006-12-04 14:29:11 | びっくり


朝、天竺会の孫悟空さんからメールあり
新聞広告の健康雑誌「安心」の見出しに「ウケル~」と来た
とりあえずミルクティーをマグに注ぎ、新聞を見て見た

あるあるカラー大増刷!の特大号「安心」1月号
「股関節を治す、すごい療法」
さび付いた股関節をしなやかにする
「股関節伸ばし体操」
ん~ん?いいでしょう、伸ばしましょう!
しかし、これじゃな~い
12キロ10キロスルスルやせた!
メタボリック症候群に有効と医師も密かに食べている
「酢リンゴ焼き」
ふーむ?丁度頂き物リンゴがあるし~しかし、これとちゃう!
免疫力がつく魔法の言葉「あいうべ」で
リュウマチが改善、イビキを一掃!
ブルドック顔が小顔に一変!
ほ~う!今日から唱えよう毎朝
「あいうべ、あいうべ・・・おはようあいうべ!」
これであなたもチワワに変身。ちが~う
これだ!「100円麺棒ダイエット」
ウエストが15センチ、9センチ減!
18キロ、8キロらくらくやせてリバウンドなし!
どっちだよ!
15か9か18か8か?まあいいけど
その横の但し書き
このことだなピンクの孫悟空さん!
「このダイエットでは、運動や食事制限を決してしないでください
脂肪に手を当て「体を守ってくれてありがとう」と感謝しましょう」
(ゾーンセラピスト・*****)
「・・・・・。」
というわけで安心しましたね、皆さん
「安心」の見出しで
5キロ、2キロはシェイプアップできましたね

まあ健康とダイエットの為にジムに通うお金はないから
羽の生えたNIKEのシューズで軽やかに
徒歩徒歩小走りでスーパーに買出しじゃ
でもスーパーまでは徒歩5~7分だし運動にはならん
と~まわりしてか~えろか
と~まわりしていっこ~うか
さもなくば
可愛い脂肪にありがとうを言い続けるかだな

NIKEといえば最近は皆知っているルーブル美術館の
サモトラケのニケのニケの名をもらってるわけだけれど
この羽を広げた勝利の女神像はモナリザと並ぶ至宝
だけどモナリザの絵には
魅入られることはなかったなあ
ブームにのって、ダビンチコードを読んだりもしたが
アルカイックスマイルにはなんか惹かれない
けれど
このニケの3mほどの彫刻には
創造力をかきたてる空気感があってすごく好きだ

『パリの恋人』って映画でルーブル美術館の
階段踊り場に置かれた
サモトラケのニケを背景に
ヘップバーンが階段を降りるシーンが
あったっけ?
『タイタニック』で、ヒロインが
タイタニック号の甲板先端で
両手を広げたポーズを取るのは
船の舳先に立つサモトラケのニケの
真似事なのよね。

知らなかったけど三重県津市白山町に
ルーブル美術館の姉妹館ってのがあって
ルーブルの作品のレプリカが1300点ほどあるって
本物の作品から型取りされたものらしい
もちろんニケもミロのビーナスもある
なんかちょっとびっくりする
ええのんかい?って思うけど
でも姉妹館って日本だけなんだろうか?
三重に行く機会があったら寄って見ようかな
たぶん空間に無理がありそうな気もする
ルーブル美術館のあの建築空間の荘厳さがないと
たとえレプリカでも展示の仕方で演出すれば
あのルーブルの空気がちょっとは味わえるかも

学生時代はよく美術館に行ったけど
この頃は年に1~2回程度になってしまった
るるは美術館に行って展示作品をほとんど見ずに
何時間でも半日でも一日館内で
ただ空気に浸っているのが好きだ
特に空いている美術館がいい
お気に入りのブースでちらほらやってくる
見学者をぼんやり眺めつつ間接光の中で
日がな一日ぼんやりする
ええなええなニケを履いて行こう
美術館へ


美しさと悲しみとのアデリーランド

2006-12-02 15:19:18 | すっきゃねん

(誰?)

ペンギニストるるは映画「皇帝ペンギン」を見れなかった
だけどパソコンのおかげでGyaoギャオの無料動画で
皇帝ペンギン、メイキングドキュメンタリー「撮影日誌」
を見ることが出来た、53分にまとめられた13ヶ月の叙情詩

南極アデリーランド近くの基地へスタッフが着く
アデリーランドは皇帝ペンギンの
南極にある40ヶ所の繁殖地の一つ
2月に船が9ヶ月分の食糧を運んでくる
そしてペンギン達を待つ日々
3月末まだペンギンは来ない
4月気温マイナス20度C
一列縦隊になって皇帝ペンギン達が
少ない歩幅で行進してくる
ときどき「ドボガン」腹で進む事もある

ペンギン達にとって種の保存は
命を賭けた戦いの日々
その戦いを記録する
「冒険とは感動が慣習となることだ」
と彼らは言う
求愛の儀式
ペンギンは声で性別を知らせる
オスはスタッカート
メスは少し不規則な音
そして愛のダンス
まだタマゴはメスの体内にある
斜面下降風カタバッチが吹く
マイナス30度すさまじい風

南極は降水量の少ない雪の砂漠
凍え死ぬペンギン達も多い
卵が産み落とされても氷の上で瞬時に凍る
卵の4分の1は孵化にも至らず
15日後メスは氷に着かぬよう抱いていた卵を
オスに渡す、注意深く氷に接地する時間が
卵の生死を分ける
受け取るオスの機転も重要だ
そしてオスが卵をあたため守っている間
メス達は100キロの海への旅に出る
エサを取るために

5月6月7月オスのペンギン達は絶食したまま
卵を抱いて寒さに耐える
生き残る為新しい命を守る為
群れはひとかたまりになり
ハドルと呼ばれる「おしくらまんじゅう」で
温度を保つ、中心は15度にもなる
端のペンギン達は大丈夫なのか

命のキーワードは
「ただ耐えること」
極寒の中卵を抱いて4ヶ月
6月末地平線を走る太陽があった
7月中旬卵が孵化する
待ちわびたメスたちが
胃に数キロの魚を土産に戻ってくる

そして生まれでたヒナたちを
メスに帰しこれからはメスが育てる
痩せた身体をムチうってオスたちは
海へと旅立つ
ヒナたちはクレーシュという保育所で
すくすくと・・・はいかない
またも嵐がくる
風速150mマイナス30度

撮影者達は数キロの基地までの道のりを
ホワイトアウトによって6時間さまよい
重度の凍傷を負い撮影を中断
基地に足止めとなる
この世には夢以上の脅威が存在する
と詩人は言う

3週間の嵐の後
ペンギン達に再会
死んだペンギン達を弔う
オオマルカモメが死んだペンギンによってくるが
凍っている為生きたヒナを狙ってくる
9ヶ月ぶりに氷を割って船が来る
戻る日が近い

家族に会えるがここを去るのもつらい
ヒナたちも巣立ちの時
海につぎつぎ入って上手に泳ぐ
氷の下水深500メートル
20分も潜水できるペンギン達
ヒナ達はこれから海で4年過ごし
一ペンギン前?になって繁殖地に戻ってくる

はかなくも微妙で奇跡的な命の真実を
教えてくれた皇帝の臣下として過ごした
13ヶ月に別れを告げて
人間達は喧騒と猥雑と混沌の世界に
帰っていく

美しさと悲しみは同一線上にあると思うるるでした。

ペンギンの群れをヘリウム風船につけたカメラで
上から見たのは、はじめてですい





電気毛布は夜間飛行への扉

2006-12-01 17:57:35 | あんたそうと?

(雲はデザイナーね

朝4時半ごろ修学旅行に行ったはずの娘から電話
「トランクが開かないよ、ダイヤルの番号は何?」
そばでたぶん先生のせかす声が
「あんまり長くならんように!」
「うーん確か鍵を閉めた時の番号はS**やったと思うけど」
とふらつく脳みそのるるは答えた
「S?全部数字やって!ば、Sなんかない!」
「いやS**やった!」
「ないって!」
「いや・・・ん?」
「あ~。Sに似た数字は・・2か!」
「2**ね!わかった」と切れた
開いたかどうか知らぬが、その後平和と静けさが穴蔵に戻った。
ほんま居ない日までおさわがせな娘っこじゃ~

その娘っこの6畳の部屋の納戸にしまってある電気ストーブを
出したいと思って、恐ろしく汚い娘っこの部屋に入り
悩んだ末にかたずけることにした、年に2回はるるが納戸に
用事がある為しかたがない、だって納戸の前に洋服のかかった
パイプハンガー、その前にはベッド、引き出し式衣装ケース数段
勉強に使われたことのない勉強机と本を置かない本棚と
父ちゃん手づくりの飾り棚、そしてこの時期はコタツまである
6畳といっても柱の出っ張りがあるので実質5.5畳くらい
よくこれだけ詰め込んだねえ・・・。
しかも良くこれだけ汚く出来たねえ。
しかもこんな部屋でよく眠れるもんだねえ。
感心している場合かい!

納戸をあけるためにはコタツをあげーの、衣装ケースを移動し
パイプハンガーをベッドと納戸のドアの前の隙間からひきずり出し
とにかくおおごとである、ついでなので毛布、シーツ、コタツ敷き
コタツ掛け、その他部屋に散らかったバスタオルやら靴下君やら
まとめて洗濯場へ一気洗い、掃除機かけてやっと納戸は開けられた。
電気ストーブを出して扇風機をしまう・・・。
我が家はエアコンがリビングにだけしかないので
夏は扇風機が欠かせない
冬は猛者の旦那は仕事部屋にも暖房器具は要らないとおっしゃる
あるのは寝袋のみ、娘はコタツ族です。
そのエアコンのあるリビングもエアコンは冬はあんまり入れず
石油ストーブを使っている。
この穴蔵は冬めった寒く、夏は比較的涼しいのです。

そして、るるは冷え性なので、電気毛布が無いと眠れません
冷えた身体を温まった毛布とシーツの間に滑り込ませる
その一瞬が至福の時であり、夢の夜間飛行に飛び立てるのです
悪夢であってもさ

「夜間飛行」といえば「星の王子様」のサン=テグジュペリですが
小さいころのるるの愛読書「オッター32号機SOS」と共に大好きな1冊
郵便飛行事業がまだ危険視されていた時代、事業の死活を賭けて、
夜間飛行に従事する人々の、人間の尊厳と勇気に満ちた物語。

サン=テグジュペリ(1900-1944)のプロフィールは
名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生れ、海軍兵学校の受験に失敗
兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの
冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1929年に処女作『南方郵便機』
以後『夜間飛行』(フェミナ賞)『人間の土地』(アカデミー・フランセー賞)
『戦う操縦士』『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。
第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、
1944年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず。

とにかく飛行気乗りの話にのめりこんでいた、子供の頃のるるです
一番の原因はたぶん、ちばてつやの「紫電界のタカ」という漫画です
この主人公の天才的飛行技術を持つ、少年飛行兵、滝 城太郎に
かなりのめりこんでいた為であろうと思います。
滝 城太郎はヒューマニストでもありました、戦争を背景に描かれて
いるので、今読むと素直には読めないかもしれないけど、子供の頃の
るるには空へのあこがれを満足させる、最高の読み物だったのです。

いまだに高いところは好きなので、飛行機や気球やタワーには目が無い
ようするに、けむりとなんとかな、わけです。

今日の詩

   雲雀   (伊藤静雄)

二三日美しい晴天がつづいた
ひとしきり笑い聲やさざめきが
麦畑の方からつたわった
誇らしい収穫の時はおわった
いま耕地はすっかり空しくなって
ただ切り株の列にかがんで
いかにも飢えた體つきの少年が一人
落ち穂を拾ってうごいている

と急に鋭く鳴きしきって
あわただしい一つの鳥影が
切り株と少年を掠(かす)める 二度 三度
あつ雲雀   少年はしばらく
その行方を見つめると
首にかけた袋をそっとあけて
中をのぞいている

私も近づいていって
袋の底にきっとわずかな麦とともにある
雲雀の卵を    あゝあの天上の鳥が
あわれにも最も地上の危険に近く
巣に守っていたものを
手のひらにのせてみたいと思う
そして夏から後その鳥は
どこにいるのだろうねと
少年と一緒にいろいろ雲雀のことを
話してみたく思う