河川敷で卵が・・・

いつも通り散歩に出た。この頃は早起きの６時出発だ。
きょうもちゃんと抱いているかな、抱卵中のイカルチドリが気になる。
ここは水面すれすれの寄り州。無事に子育てが出来ますように・・・と祈るばかり。

確認してやれやれと目を上げると、
対岸でおなじみさんがしきりに手を振っている。
いつもだとバイバイの挨拶で済むのに、今朝はなぜかしつこい。
なんなの？と不審に思って歩き出してもまだ手が下がらない。
そのうち一人が亀石を渡ってこちらに走って来られた。

「ちょっと来て。カモが土手に座ってんの。卵抱いてるみたいやで」
「え、ほんと？」


ほんとうでした。河川敷の土手に卵が１こ。
さっきまで親が抱いていたけれど、人に驚いて飛び立ったとのこと。
放棄された卵はなま温かかった。

かわいそうに・・・、こんなところで抱卵するなんて。
でも、カモさんが悪いんじゃないよ。

その近くに紫のきれいなスミレが咲いていました。


丸太町橋の近くではカモのひな第１号。
生後１週間くらい、９羽全部が無事育っています。


子育ての季節ですね。

シカのひとり言

サクラを見ながらのんびりと川を下っていたら、
こんなところにまで来てしまったー。
花ではなくて美味しい草を求めてやって来たのに、
ここには美味しい草がない。

中州はどうしてなくなったのだろう？
寄り州もほとんど削られて、かろうじてカラシナが咲いているだけ。
つまらない鴨川になったなぁ。
これではカモたちも子育てが出来やしない。
イカルチドリだって困っているだろうなぁ。





・・・そんなこと考えていたら、おまわりさんに追われてしまった。
では、帰るとするか、トボトボ　トボトボと。

ノビタキ君 ようこそ

春の嵐にサクラの花びらがハラハラと舞い、
緑のヤナギはユラユラと風に吹かれる。
まだ肌寒さの残る今朝の散歩道。
どこに行っても人、人、人で、そろそろサクラにも飽きてきた。
だが、高野川沿いのサクラはまだ見事に咲き誇っている。




カラシナが咲き始めたばかりなのに、
はやノビタキがやって来た。
ふと岸辺を見ると、真っ黒い夏羽のノビ君が２羽、
少し向こうにノビちゃんも２羽、茶色い羽でとびまわっている。
来たばかりなのか、落ち着きがない。
ようこそ、やって来てくれましたね。







いつ見ても愛おしい。特にやって来たばかりの今は・・・。

やっと会えた

　　♩ホーォ　ケキョ
　　♩ホーホ　ホ　ケキョ
たどたどしいウグイスの声で目が覚めた。
向かいの垣根の中で行ったり来たりしている。
垣根は今真っ赤に燃えているカナメモチ。


去年も鳴き声を聞いた。この冬には茂みの中での笹鳴きも聞いたから
この辺を住処としている個体かもしれない。
昨日はレンギョウの黄色い林の中でさえずっていた。
晴れやかな春を一緒に楽しもうね、ウグイス君。

ウグイスの声に起こされて屋上に上がった。
きょうは東山がきれいで、霞んでいない。
法務局の大イチョウもここに上がればてっぺんがよく見える。
なんと！　レンジャクがいるではないか、２０数羽も。

情報は聞いていたのでいつかは近くに現れるだろうと
心待ちにしていたのだ。
近くのホテルのムクノキに絡まるツタの実を食べに来るはず・・・と。

久しぶりに胸が高鳴った。
双眼鏡とスコープを引っ張り出して河原に出た。
ツタの中に入り込んだり、飛び上がってひらひらと羽ばたいたり、
ムクとイチョウを行き来したりして、しばらく楽しませてくれた。


やっと出会えたヒレンジャク、ばんざ～い！