やっと雨が降りました。
北山は生気を取り戻して、雲の間にくっきりとひだを刻み、
木々も蘇リ、川の水も滔々と流れています。
草の水玉をはねるようにして川辺りを歩きます。
そうだ、雨上がりはオオサンショウウオが見られるはず。
少し赤みがかったのが2匹、
ふだんはこの草むらに潜んでいると聞いた。
そーっとのぞいてみたが、残念、
いたのは大きな鯉が2匹だけ、オオサンショウウオはいなかった。
岸辺の草は刈られたが、寄り州に生える草は刈られていない。
大きく伸びたオギがずっと続き、
そよと揺れる緑は美しい。
2.3日前、ウシガエルの鳴き声を聞いた。
お腹に響くような低音、グオー、グオー。
この草むらは格好の住処らしい。
カルガモ数羽が石垣に上って、キョロキョロしながら
こちらにやって来た。
翼が少し短め、ここで生まれた若鳥の兄弟のよう。
こちらから近づいたら、ゆっくりと川中へ飛び去った。
この人は何もくれないのかなあ〜。