「LPレコードの音質はCDより良い」と云うのは私の持論。
特にトランペットやシンバルの金属音の響きはぜんぜん違います。
そして、打楽器の叩く、弦楽器の弾く音の切れに臨場感があります。
そんなことで、テンプレートもアナログレコードになっています。
ところで今回は言葉で説明するより、音の成分を視覚化してCDとLPレコードの違いを検証してみようと思います。
高速リアルタイム スペクトラムアナライザー「WaveSpectra」と云うソフトを使って、同じ曲の同じ部分でCDとLPレコードの波形を比べてみました。
【1】CDを24bit/96kHzでアップサンプリングしながらPCに取り込んでみました。
CDのサンプリング周波数は16bit/44.1kHzなので、アップサンプリングしてもそれ以上の音質にはなりません。(下図1)
※図の縦軸はdB(デジベル)で音圧レベルを表わし、
横軸はHz(ヘルツ)音の高さ(振動数)を表わしています。
横軸は左からひとメモリごとに20・30・40・50・60・70・80・90・100
100の次は200・300・・・1k(1000)・2k・3k・・・10k(10000)
そして20k・30k・40k・右の端っこが48kHzとなります。
図1(クリックで拡大できます)
原理はさっぱり分かりませんが、音の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でデータ化しなければ元の音の周波数を再現できないらしい。
96kHzでサンプリングすれば、図の右端の最大値48kHzまで再現できることになるが・・
CDの音の周波数は約20kHzまでなので、96kHzでアップサンプリングしても元々無かった20kHz~48kHzは当然再現できません。
【2】アナログレコードの音をサウンドカード「Sound Blaster Audigy 2 Value Digital Audio」を使って24bit/96kHzでサンプリングしてPCに取り込んでみました。(図2)
※レコード再生機材は、ターンテーブル:Technics SL-1200 MK4、カートリッジ:DENON DL-103、昇圧トランス:DENON AU-103、フォノイコライザー:SOUND PE50、モニターヘッドフォン:audio-technica ATH-A900。
これらの再生機器についてはこちらで紹介してます。
図2(クリックで拡大できます)
20kHz以上の部分にもしっかりと音が入っているのが見て取れます。
さて、以上のように音のデータを視覚化すると、LPレコードの音がCDより優れているということが理屈では理解できます。
しかし、人間の耳には20kHz以上の音は聞こえないと云われています。
ということは、先に述べたような金属音の響きが違うとか、叩く・弾くという音に切れがあるというのは、気のせいでしょうか?
いやいや、気のせいじゃないでしょう!自分の耳を信じますよ。
20kHz以上の音も聴こえている、もしくは音圧を感じているのだと思います。
現在、1960~80年代の懐かしいLPレコードは安価で入手できます。みなさんも、耳にリッチなアナログライフを始めてみませんか?
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