米政府が1952年発行した海図に「Take Shima」…「竹島を日本領と認識」
領土問題などを研究している「日本国際問題研究所」(東京)は、竹島が日本領と記載された米政府が1952年に発行した海図を、新たに発見したと発表した。16回目を迎える22日の「竹島の日」を前に、島根県庁第3分庁舎の竹島資料室で複製を展示している。
研究所の依頼を受け、島根大法文学部の舩杉力修ふなすぎりきのぶ准教授(歴史地理学)が調査し、昨年秋から米、英の海図や航空図を約30点収集。うち米国の古書店で購入した52年10月発行の縮尺約647万分の1の海図「北太平洋 北西部」に、「Take Shima」と日本名で記載されていた。
今回の海図に国境線は記されていないが、日韓境界付近の地名を見ると、日本側の島々は日本名、朝鮮半島側は現地名で記されており、舩杉准教授は「米政府が当時、竹島を日本領と認識していた」とみている。
また、海図は、日本の放棄する領土を確定したサンフランシスコ平和条約が同年4月に発効した直後に作製され、「条約の内容を反映していると考えられる」とした。竹島を日本領と記した米政府の航空図はこれまでにも複数見つかっており、舩杉准教授は「日本の主張を補強する資料が見つかった。竹島の日に合わせて、広くアピールしていきたい」と話している。
竹島資料室は午前9時〜午後5時で、火曜定休(23日は開室し、24日休み)。