土塊も襤褸も空へ昇り行く:北村虻曳

随想・定型短詩(短歌・俳句・川柳)・写真
2013/11/11開設

Motions in the dark (五首)

2014-10-26 | 短詩

Motions in the dark


仰ぎ見る時計の塔は毀たれて羽撃く音が頭蓋をめぐる

山風の和ぎたる里に散らばれる光を掬ひ廻れる水車

茶碗の底に光れる飯粒を女の箸がさらって消える

群像のストップ・モーション銀変し崩れおちつつ再び走る

先塞ぐ馬車の脇に零れたる月影さわぐ敷石の路


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寡読録III 「サルなりに思い... | トップ | シカの難儀 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿