解くよりも作ることが大変 . . . 本文を読む
研究仲間と小樽の水族館に遊びに行ったことがある。付属の食堂で昼のビールを楽しみ、人ずれして窓に来るカラスやカモメに餌をやっていた。悪友のIが思いついて、間に餌をおいて食わせ、餌を置く場所を少しずつずらしてカラスとカモメを徐々に近づくように誘導した。数十センチまで近づいたとき遠慮して逃げたのはカラスであった。この時のカモメはカラスとあまり違わない体格であったが、他の観察でもカモメの方が威張っているようである。鳥にかぎらず餌で序列の見当がつく。なぜカモメの方が強いのだろう。 . . . 本文を読む
・・・ゲス板という丸い木の板を用いる。一番風呂の人はそれに乗って両足で沈め、その切り込みを釜の突起と合わせて押し込む。それから回転させて浮き上がらないようにひねる。失敗すると板は浮き上がり、足はあっちっち。冬などは浸かっているうちに、冷めてくるので、できれば風呂の外の人に追い炊きを頼みたい。風呂から大きな声を出すのはいやだから、尋ねに来てもらいたい。「兄ちゃん、加減どう?」 . . . 本文を読む
「ベルギー奇想の系譜展」を見てきた。・・・サードレールの『フランドルの雪』。単純な雪景色であるが重い空が画面の大きな部分を占めることを指して、人間を超えたものを描いているという意の解説があった。同感である。 . . . 本文を読む
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靴下を目の前に手で垂らして長い間じーっと見つめていた。
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内容は覚えてはいないが何か反論や皮肉が口から出てくるのである。同時に「この鋭いが意地の悪い言葉は、某々なんかがよく口にするのとそっくりだな、あれはこんな気持で吐かれているのか」などという妙な考察も行っていた。
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