影
なき人の遺せし影のことごとに触れてうたへり日々是挽歌
風白し生きにしものが逝きしのちのこせる影のかすかなるいろ
手にとりて本棚に置く置きなほす彩色されし影に過ぎぬを
はなれゆく船の人影つと動く知らない影が手を振りくるる
なんと呼ぶ足から影が生えてゆくこの夕映えの現象のこと
なき人の遺せし影のことごとに触れてうたへり日々是挽歌
風白し生きにしものが逝きしのちのこせる影のかすかなるいろ
手にとりて本棚に置く置きなほす彩色されし影に過ぎぬを
はなれゆく船の人影つと動く知らない影が手を振りくるる
なんと呼ぶ足から影が生えてゆくこの夕映えの現象のこと