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読書の森

東野圭吾『分身』

ご無沙汰している内に、日本列島を行先の容易に掴めぬ台風が席巻して、なおかつ異常な暑さが容赦なく襲ってます。
何とか生き延びる事が出来た婆(大袈裟ですが)、久しぶりに皆さんのblogに接してとても頼もしく感じました^_^

世の中の変さ加減に比べて、何と皆さん健全な事でしょうか!

今年の世界的な異常気象に関して、私、独断と偏見(?)に基づく見方をしてます。異常高温は今迄のロシアとウクライナの戦い、及び北朝鮮のミサイル発射のツケが来ているのではないかと。
近代兵器を駆使した戦闘により多大なエネルギーが地上で放出された筈ですね。それは過去の戦いの比ではないです。その上空の大気は著しく汚染されているのでは無いか?これは世界の大気に移動するのは自然の理であります。


それが今年の世界的な異常高音に結びついたか?と言うのが当方の推測であります。

そもそも科学技術の発展により工場などで排出された温暖化ガスが地球温暖化の第一原因だとされてますね。
戦争で温暖化ガスが放出されたなど聞いた事が無いと言われそうです。
ただかっての戦いは原爆投下はあるものの、科学技術の発達によって生まれた武器はあまり使用していないし、焼け落ちた建築物もガスを発生しているものは少ないです。
今回焼けた建物の幾つかはかなりのガスを放出したに違いないと思うからであります。



ずっとウジウジ(?)この考えをあたためておりまして、いくらなんでも口に出すとまずいと思い、我慢してました。

閑話休題。
本日は以前から予定してました書評、東野圭吾の『変身』について紹介します。

物語の舞台は函館と東京。
生まれも育ちも歳も異なる(18歳と20歳)美しい女子大生のお話。
二人はビックリする程酷似している。外見はおろか知能程度も性格傾向も全く同じ。

もしかしたら、双子の片割れが事情があって、別の家庭で育ったのかと言えば、歳が二つ違うのがおかしい。

物語は函館生まれの医学者のお嬢様の鞠子の母が謎の自死を遂げるところから始まります。あろう事か母は家族を巻き込んで死のうとしたのです。単に鬱による自殺として世間に秘されたこの事件に大きな秘密があります。
一方、看護師として働くシングルマザーの母を持つ双葉は仲間とバンドを組む活動に夢中。その仲間とTV出演する事が決まります。喜んで母に報告すると、普段は自由にさせてくれる母が顔色を変えて反対した。
全然訳がわからんまま、TVの画面に出た後、母は謎の事故に遭ってこの世を去ります。他殺ではないかと思われます。

どうやら、このそっくりの二人に纏わる、重大な秘密があるらしい。


二人が互いの存在に気づき、自分たちの出自の秘密を探る内、行き着いたのが「クローン人間」!

この作品が世に出たのが1993年ですが、そのあとクローン技術の急速な発展により植物や動物のクローンが生まれたのは周知の事実です。
つまり細胞の分化によるものですね。今も失われた機能を回復させる目的でより精密なクローン技術の研究に勤しむ医学者がいます。

しかしながら、もしそっくりおんなじ人間が出来る(クローンの理論によれば可能)とすると、生命倫理に反すると言って禁止されてます。

これはひょっとして「何故?」と思う方がいるかも知れません。
例えば、自分がとっても愛しんだ家族が瀕死の状態の時、その細胞を貯蔵してクローン化して欲しいと願う人がいるかも知れない。
そう言う意味で、この未来小説的な『分身』は面白いかも知れませんが。
かなり怖いですよ。例えばプーチンのクローンなんてできたら嫌だし、ヒットラーの体細胞を密かに培養なんて想像するとぞっとします。犯罪に使われたら大混乱になるでしょう。
科学の発展は、ノーベルの昔より前から善悪両面を持ってます。


と言う事ですが、相変わらず私下手な料理を作ってます。
これは残り野菜と豚肉のカレースープです。
こんな暑いとさっぱり喉越しの良い冷たい料理を取りがちですが、やっぱりお肉必要みたいですよ。スタミナをつけましょうね♪


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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