韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

プレー中の選手におやつを与えないでください!?

2020-12-02 16:23:35 | エッセイ
 全く意味不明のタイトルですが、こんなことが実際にゴルフの試合中に行われていたということで、それが大きな問題になって報道されているのをご覧になった方もいるはずです。

 私は全くゴルフには関心がないのですが、このニュースを聞いた時にはあきれて開いた口がふさがらない気分になりました。ゴルフの試合を中継しているTV局のカメラマンが、渋谷日向子選手の「もぐもぐタイム」を撮影したいばかりに、試合中にお菓子を手渡していたということです。

 視聴率さえ取れれば、どんな手段をとってもいいと思っているのか、ただただ考えが至らなくてこんなバカげたことをしてしまったのかわかりませんが、日本を代表するTV局のスタッフがするべきことではないのは言うまでもありません。

 タイトル中の「おやつ」という言葉を「えさ」に置き換えれば、まるで動物園にはられているはり紙ではありませんか!真剣にプレーしている渋谷選手を思い切り愚弄する行為であると言えるでしょう。

 このレベルのあほらしい行為に対していちいち事前に注意を与えるなとどいうことはできません。こんな低いレベルの事柄を列挙して注意しようと思っても、あまりにも煩雑すぎて不可能だからです。

 こんなときに期待されるのが、個人が持つ倫理観なのですがこのケースを引き起こした張本人はそんなものを持ち合わせていなかったようです。誰かから注意されてしないのではなく、自分自身の心の中にある善悪の基準が本来ならば誰の中にもあるはずなのですが、どうやらそれは私の思い違いだったようです。

 われわれには、瞬間瞬間いちいち考えこまなくともより正しい行為を選択できる能力がそなわっているはずなのですが、こんな出来事に遭遇すると残念ながらそのような考えは間違いであると気づかされることになります。

 善悪の基準をどこに置くか。それがすべての問題を解決するカギになります。形而下のことがらに惑わされると、必然的に今回のような事態を引き起こすことになります。善悪の基準や理想は、自分の身の回りのものにおいてはいけないということを、再確認することが必要ですね。