韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

やったぜ!はやぶさ2~サンプルの採取に成功だ!

2020-12-16 16:37:53 | エッセイ
 気が滅入るニュースが続く中、はやぶさ2の快挙のニュースが飛び込んできました。はやぶさが、小惑星のサンプルの採取に成功したことが確認されたのです。

 前回のはやぶさミッションでは、いろいろな困難を乗り越えながらもサンプル採取に成功したとは言え、肉眼では見えないごく微量だったのですが、今回はだれの目にも黒い岩のかけら、あるいは大粒の砂のような物質が採取容器のなかに確認できました。

 そのうえ、密閉された容器内には小惑星のガスまではいっており、小惑星由来の気体を世界で初めて採取したという素晴らしい成果が得られました。

 また、今回確認できたのは2回のタッチダウンの1回目の成果で、2回目は小惑星上に人工的なクレーターを作成して、その時空中に舞い上がった地下の物質の確保に挑戦したわけです。もし、それが成功していればこれも世界で初めての快挙になるわけで、今から本当に楽しみです。

 2回目のタッチダウンの採取サンプルは年明けになってから確認するという予定になっているそうですから、楽しみにして待ちたいと思います。

 今回このような大きな成果が得られたのは、目先の利益、結果ばかりを追求するのではなく、地道に基礎的な分野での研究を積み重ねてきたからなのです。

 昨今科学技術の世界において、目先の利益や結果ばかりを早急に求める風潮がはびこっていますが、それが間違っていることを今回のはやぶさプロジェクトが示してくれました。

 今回の実績が、日の当たらない地道な科学研究の分野に対する理解を手助けすることになることを、心から祈っています。

権力者のダブルスタンダード~自分たちはいいんだ!

2020-12-16 16:12:27 | エッセイ
 昨日から報道されていますが、菅首相がGoToキャンペーンを全国で停止することを発表したあと、その足で高級ステーキ店での会食に出向いたというニュースが大きな問題になっています。

 加藤官房長官はなにやら苦しい言い訳のような会見をして、首相を擁護していましたが私にはただの屁理屈にしか聞こえませんでした。

 今回何が問題になっているのかといえば、一番模範を示さなければならない人物が、自分勝手な理屈としか思えない言い訳をして、国民に対してお願いしていることを自分たちは守らなかったということなのです。

 国民には会食は控えろといいながら、自分たちはそんなの関係ない!と言わんばかりに堂々と会食を行ったことが、国民の感情を逆なでしているわけです。

 これって、どこかで見たようなことがあるな、デジャヴだなと思ったのですが、お隣の国韓国で同じようなことが問題になっていることはご存じのとおりです。

 他人がするのはダメ、でも自分は構わない…このようなダブルスタンダードは、きわめて身勝手な行動に思えます。

 国民の気持ちに寄り添うこともなく、自分たちの利益を追求して、大口の支持者の意向ばかりを気にして、その意向に沿うことばかりを優先する。これでは、国民にそっぽを向かれても仕方がないではありませんか。

 TVのインタビューをみていると、食事のときでもちゃんとマスクをしてたんだからいいじゃないかと言い放った出席者がいましたが、いい年をして小学生のような屁理屈をこねているんじゃないよと、心から憤りを感じました。

 「まず隗より始めよ」という言葉を高校の漢文の時間に教わりました。それ以来、世の中の大人たちは皆この言葉を知っているんだろうと思っていましたが、どうやらそうではないようです。

 国を率いて立つものがこの体たらくで、国民が言うことなど聞くはずもありません。

 二重規範、二枚舌を使う人間。こういう人物は絶対に信頼されません。道徳や、倫理なんて青臭い人間が振り回すものだと思っているのかもしれませんが、権力を手にするとそんな基本的なこともわからなくなるのでしょうか。

 わが国のコロナ対策は基本的にお願いベースで成立しているわけですから、ここで話題にされていることがなおさら重要になってくるわけです。

 罰則付きの命令ではなく、あくまでお願いで国民一人一人の行動をコントロールしたいなら、まず自分たちが模範とならなければならないのは、小学生でもわかる理屈です。

 この暗澹たる気持ちを少しでも何とかしたいのですが、気が滅入る日はまだまだ続きそうなので、この年末年始は覚悟が必要なのかもしれませんね。

この怒りをどこへ!!!~これからの政治の行く先は…

2020-12-16 05:28:00 | エッセイ
 いったい何に怒っているのか。それは、現在の政府のやり方にです。

 私は常日頃、第三者の立場から、誰かや何かを一方的に批判することを避けてきました。当事者でなければわからない事情が何かあるからです。それを知らない第三者が上から目線で一方的に批判するのは不遜で、間違ったことだと思うからです。

 しかし、今回のGoToキャンペーンの迷走については堪忍袋の緒が切れました。誰がどう見ても一部の支持者だけを向いた対策だからです。それを確信したのは、旅行業者への補償を35%から50%へ引き上げたというニュースを数時間前に聞いた時です。

 全国的にキャンペーンを一時停止するのを認めるかわりに、補償額を引き上げるという取引が自民党と政府の間であったのだなと確信したからです。

 確かに旅行業に携わる方たちは今大変な思いをしていることと思います。私のような第三者がわかったようなことを言うだけでも失礼なことかもしれないと思います。

 しかし、それなら今コロナの治療にあたっている医療従事者の方々の立場はどうなるのでしょうか?常時自らの生命を危険にさらしながら業務にあたっているにもかかわらず、聞こえてくるのは彼らにたいするひどい仕打ちばかりです。

 病院経営がうまくいかなくなり、ボーナスが出ないどころか雇用さえ危うくなる。また、心無いコロナ差別に苦しむことになる。自分のなすべきことを誇りを持って実行した代償がこれでは、やってられないでしょう。

 事実、職員の大量な離職が続いているというニュースも耳にします。それは、当然でしょう。心からお察しします。

 TVから流れてくるニュースによれば、飲食業者の皆さんの苦境もまた深刻だということがわかります。自治体からの補償金がでるようですが、それだけでは焼け石に水だという店が大半なようです。

 そして、世の中にはその他声なき人々の心の声があふれているに違いありません。女性の自殺者が増えているというニュースも悲しい限りではありませんか。

 唐突と思われるかもしれませんが、アテナイの政治体制に失望したプラトンのことが突然脳裏に浮かびました。学生時代には自分は何もわかってなかったなと心から感じました。

 今私が感じている失望感とプラトンのそれを比べるなんておこがましいことはわかっていますが、しかし、政治への心からの失望という意味では違いはないと思います。

 この世界のことをとことん突き詰めて考えるようになると、必然的に政治の問題に行き着くのだということを私はこの年齢になって初めて実感できるようになりました。

 何だかまとまりのない、何が言いたいのかわからない内容になってしまいましたが、とにかく自分の心の内を外へさらけ出さずにはいられなかったことだけは理解してもらえればと思います。
 
 また、もう少し気持ちが落ち着いたらこの問題については考えてみようと思います。