昨日は一時間程母がわがやに来た。
私の家で母の髪を切るためである。
座布団に正座で座り
母が目をつぶっていたりうとうとしたりしているうちにすぐ済みます。
私は母の顔を見るだけで心穏やかで幸せ気分になれる。
滞在が短い時間だし 耳も疎いので話をするにも話が伝わりにくく
十分に話をすることも出来ない。
でも帰り際
「ありがとう。楽しかったわ」
と言ってくれた。
その笑顔が私にはとても嬉しい宝物。
今日は実家に出かけた。
最近は何かとしなくてはいけないことが多くて
会いに行けてなく思い切って出かけた。
知らせて無かったので案の定 布団の中にいたが
私が来ていることに気づいたら 布団を畳み起きてきた。
昼間 布団を敷いていることは恥ずかしい事 と言うのが
母の中では決まりで私が行くと必ず布団を畳むのである。
二人で話をしながら 1300歩ほど田舎道を歩いた。
木々の間を鳥が鳴きながら飛びまわるのをみたり
他所の畑の梅の花が咲いていたりで話題に事欠きませんでした。
里芋を剥いたり 牛蒡を貰ってあったのできんぴらごぼうを
作ったり 昼ご飯を作り一緒に食べたり少し掃除をしたりで
ゆっくりすることも出来ず
時間はあっという間に過ぎてゆきました。
孫が帰宅するまでに夕食を作らねばならないので
慌てて帰宅しました。
4月には96歳になる母
どうにか元気に歩いてくれているので本当にありがたく思います。
充実した一日でした。
11610歩
実家の母は4月20日 95歳となる。
先月は 家人が2回ほど一泊旅行があり
母一人で過ごす事となるため
また心房細動で薬を増やされた時期でもあり
私が朝から出かけ お泊りして2日目の夜帰宅
するという日があった。
母はゆっくりながらも立ち上がって歩いたり
一日一定の距離を散歩したりすることも出来る。
ただ 腰痛が酷くなってきて いつもこの痛みと戦っているという状態です。
整形にもかかったこともありますが
高齢のこと 現状維持でしょうか。
疲れて寝転ぶと 次に起き上がるとき
激しい痛みになることがあるようで
私や家族が手を差し伸べようとしても
激しく拒否 自分の力で起き上がるのですが
痛みに耐えかね激しい怒りの言葉を発することもありますが
起き上がれば けろりと笑顔になることがあります。
その時の発する言葉は 時には苦しかった
農業での手作業など 自分の脳裏に刻み込まれている
辛かった過去の事が出てきたりして今まで口にしなかったが
母の心の奥が見えることがあります。
実家にお泊りした夜
私は襖を開けておいて隣の部屋で寝ていました。
夜 12時頃母が起き上がる声がしましたので目が覚めました。
頭の中はボーとしてました。
「あと一時間で起きるんや」と母の声
時計を見ると 12時過ぎ。
”何を惚けているんや”と思いつつ
眠ってしまいました。
朝5時半頃 母の起き上がる音がします。お勝手場に行き
網戸を開ける音がします。
その後また床に就きました。
もう少し休んでいたいと思いつつ
勝手場(キッチンのこと)何したのか確かめに行きました。
キッチンは網戸のままになっています。
網戸を開けると 外に温度計が置いてあります。
母は12時に寝とぼけて朝5時半と思い 起き上がって
温度計を外に網戸のままの状態で床に就いたのです。
母の日課の中で 朝起きたら温度計を外に出し
気温を記録しておくというのは毎日の仕事のひとつなんです。
5時半頃に母は起きて 温度計を見に行ったのですが
そのときは温度計を確認出来なかったようで
家の中にそれを入れませんでした。
私は留守番を頼まれつつ
その役目を十分に果たせてませんでした。
夜中にも母のほうを見ましたが
腰痛のため
布団の中でうつ伏せになったり 相当苦しそうでした。
貼り薬や 飲み薬も使っていますがどうにもなりません。
母から出てくる言葉は
笑って
「長生きしすぎたんよ」
私が母のところに行くととても喜んでくれるので
そのことしか出来ません。
ほんの一時でも
笑ってくれる時間があればと思うだけです。