good choice

~出雲人 紅井藻花(akai-mocha・アカイモカ)の写真日記~

丹後由良を訪れる紅井藻花、その2.

2010年08月26日 | 旅行記

Img_8735_2  京都府宮津市由良、丹後半島にある日本海と由良川に面した町。

 宮津の町から、ディーゼルカーで10分程掛かる町。

 由良川の向こうは、舞鶴市。

 そして、説教節『山椒太夫』の舞台、丹後由良。

 または、『酒呑童子』の舞台になる大江山のお膝元。

 現地には、地酒の『酒呑童子』のある酒蔵が有名かと思います。

 今回の旅の目的は、『身替地蔵菩薩』を肉眼で拝顔することでした。

 学生時代に日本史と日本文化財を専攻していた私にとって、丹後由良は思い出のある場所です。

 実を言うと、私は研究テーマとして、『人身売買』を取り扱っていました。論文を作成する前提として、どの分野にしても、研究論文と資料収集、その上で研究方法の切り口の模索が必然となります。

 私は、資料収集においては、大きく法制史料、古文書(人身売券)、古典文学の3点で調査して収集しました。

 古典文学のおいて収集した1つに説教節『山椒太夫』になります。

 森鴎外の作品として、周知かと思いますが、それを元に書き下ろしており、どちらともそのお話の舞台のひとつが丹後由良であり、なぜかそれに関わる遺跡が多くあります。

 ただし、成立に関わる話は未だに謎めいているのが現状です。

 その中で、由良には如意寺というお寺があります。

Img_8714_2  そこにはお話にも登場した『身替地蔵菩薩(金焼き地蔵)』が安置されており、私の知る限り1年に一度、8月23日にその姿を見ることが出来るそうです。

 この菩薩像は、東大寺南大門の風神雷神でも有名な快慶の作と言われています。

 右肩にくぼみがあるのが、この像の特徴です。

 安寿と厨子王の逃亡がばれて、山椒太夫親子に、焼印をされて、苦しんでいた姉弟が次の日には、元に戻っており、菩薩の右肩に傷が移ったことに由来します。

 過去に3回訪れましたがそれを知らずに訪れており、とても心残りにしておりました。

 今回、菩薩様の拝顔ができて、また1つ夏の貴重な思い出となりました。

 1年に一度しか拝めないのは、あまり良い気持ちに慣れませんが、いつまでも大切に守って欲しいことを願うばかりです。

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 出雲情報へ にほんブログ村 写真ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿