
<空自築城基地>滑走路2700メートルに延長へ
6/20(水) 18:20配信
毎日新聞
防衛省は航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)の滑走路を約300メートル延長して約2700メートルとする方針を固めた。沖縄県の米軍普天間飛行場返還に伴う施設整備の一環。周防灘に突き出す滑走路を、埋め立てによりさらに海側に延ばすことで騒音を軽減する狙いもある。早ければ2019年度の着工を目指す。
06年に日米政府が合意した在日米軍基地再編に伴うロードマップ(行程表)は、普天間飛行場の沖縄県内移設に向け、築城基地を緊急時に使用できるようにするため、普天間飛行場の返還の前に必要な施設整備を行うとしている。一方、町は騒音の激しい訓練を海上で実施するよう求めていた。
防衛省から5日に説明を受けた築上町の新川久三(あらかわひさみ)町長は取材に「こちらの要望とロードマップの方向性が一致した。漁業者に配慮した整備を、とお願いした。緊急時のための整備であり、米軍の訓練が増えることはないと考えている」と話した。
これに対し、基地に反対する町内の住民団体「平和といのちをみつめる会」の渡辺ひろ子代表(70)は「米軍の訓練や緊急時の使用が増えるのではと懸念する。また、最新の航空自衛隊の戦闘機F35Aが配備され、築城基地が『攻撃のための基地』になってしまうのではないか」と語った。【津島史人】
◇基地の機能強化議論を
沖縄国際大の前泊博盛教授(日米安保論)の話 滑走路が延長されれば、利用回数は増え、その分事故の危険性は高まる。地元は、どのように基地機能が強化されるのか、配備機種や訓練内容は何かをしっかり確認した方がいい。日米同盟の強化という形で自衛隊基地を米軍が使用するケースが増えている。沖縄の基地負担の軽減は方便であり、沖縄の問題とは切り離し、本当に基地の機能強化が必要なのかという議論をすべきだ。
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福岡県は、どういう説明を受けてこの計画に賛成したのか?
普天間基地返還に伴う施設整備の一環?
そんなアバウトな説明で納得したのか?
緊急着陸時に使用?
とんな緊急着陸なのか??
『緊急時使用のため、米軍の訓練が増えることは無いと思っている…』
ホントにそう思ってるの?
それとも政治的立場からの発言か?
ホントにそう思っているのなら、平和ボケもかなり深刻な域に達している。
滑走路を延長するという事は、つまり、そこで訓練できる機種が増えることを意味している。
沖縄の人ならたぶん、すぐそこに気づくだろう。
そして、
米軍普天間基地は地元の反対を無視し、名護市辺野古への移設が進められている。
しかも、辺野古では、滑走路を二本に増やし、現在普天間に配備されているオスプレイの数は24機から100機以上に増やす計画だ。
そして新たに軍港を設置し、弾薬庫も造る。
安倍政権の言う『負担軽減』とは全く逆の『機能強化・負担増大』へと向かってるのが現状だ。
もし、滑走路の延長を『沖縄の基地負担軽減のため』と説明されているなら、明らかに嘘である。
防衛省のやりたいことは、自衛隊基地・米軍基地を増やし、軍備を拡大し、日米で共同使用していくのが目的であり、「現状維持」や「負担軽減」など、全くのデタラメだ。
沖縄の海兵隊は米軍再編で8000人がグアムなどへ移転する事になっている。
その移転費は日本負担で約7000億円。
辺野古への移設に、これまた日本負担で約2兆円。
合計約3兆円を日本が支払う約束になっている。
(しかし、実際にはその額を大幅に超えるだろう)
そんな国民の多額の税金を投入して行われる米軍再編は、『沖縄の負担軽減のため』と言えば聞こえはいいが、実際には、米兵がどれだけ移転したのか調べる事は不可能だろう。
調べる事も出来ないし、調べる気も無いだろう。
今まで通り、米軍発表を鵜呑みにするだけ。
金は要求されるだけ出すけど、なんの権限もない。
それが日本政府だ。
つまり、沖縄の負担増に加え、日本本土への新たな負担も増していく…ということだ。
国民は、自治体や中央政府の進めることを、あらゆる監視の目で見ていかないと、取り返しのつかない事になる。