こんにちは。
Oracle Database 12c 改め 19cをLinuxへインストールした際のメモです。
GUI(X Window)を使うのがいやなのでいつもレスポンス・ファイルを使ってインストールしています。
GUIを使えばあっという間ですけど、Xが嫌というか、立ち上げるためのモニタの準備などが大変なのでいつも端末エミュレータを使ってやっていました。
まず、事前準備が必要です。
oinstall及びdbaグループを作成し、oracleユーザを作成します。IDはこちらに合わせているので、それぞれで定義したIDを使ってください。
# groupadd -g 103 oinstall
# groupadd -g 104 dba
# useradd -g oinstall -G dba -s /bin/bash -u 102 oracle
# id -a oracle
uid=102(oracle) gid=103(oinstall) groups=103(oinstall),104(dba)
ORACLE_HOMEとなるディレクトリを作成します。こちらも読み替えてください。
# mkdir -p /opt/oracle/home/oracle/product/19.3.0/db_1
chown -R oracle:oinstall /opt/oracle
メディアを展開2した直下にdb_install.rspがあるので、取り出して編集します。
19cを使う前は11gを使っていましたが、このときはORACLE_HOMEを設定していたのですが、19cをインストールした際に、ORACLE_HOMEを設定はしてはいけないというメッセージが出てきたのでORACLE_HOMEは空白にしています。ここは重要ですね。
以下は必要な箇所だけを抜粋しています。必要に応じて読み替えてください。
oracle.install.option=INSTALL_DB_SWONLY
UNIX_GROUP_NAME=oinstall
INVENTORY_LOCATION=/opt/oracle/home/oraInventory
ORACLE_HOME=#ここは空白のままで
ORACLE_BASE=/opt/oracle/home
oracle.install.db.InstallEdition=EE
oracle.install.db.OSDBA_GROUP=dba
oracle.install.db.OSOPER_GROUP=dba
oracle.install.db.OSBACKUPDBA_GROUP=dba
oracle.install.db.OSDGDBA_GROUP=dba
oracle.install.db.OSKMDBA_GROUP=dba
oracle.install.db.OSRACDBA_GROUP=dba
oracle.install.db.config.starterdb.characterSet=AL32UTF8
oracle.install.db.config.starterdb.storageType=FILE_SYSTEM_STORAGE
ここからインストールになります。インストーラは先程レスポンス・ファイルを取り出したメディア(今回はzipファイル)に付属していますので、このファイルを使います。
zipファイル及び編集したレスポンス・ファイルdb_install.rspは/var/tmpに置いてあるとします。
$ export ORACLE_BASE=/opt/oracle/home
$ export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/oracle/product/19.3.0/db_1
$ cd $ORACLE_HOME
$ unzip /var/tmp/メディア.zip
$cp /var/tmp/db_install.rsp ./
$ export AWT_TOOLKIT=XToolKit # これは要らないかも
$ $ORACLE_HOME/runInstaller -silent DECLINE_SECURITY_UPDATES=true SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT=false -waitForCompletion -noconfig -responseFile /opt/oracle/home/oracle/product/19.3.0/db_1/db_install.rsp
$ exit
# /opt/oracle/home/oracle/product/19.3.0/db_1/root.sh
これでインストールは完了です。dbhomeの実行でインスタンスを指定する場合は、/etc/oratabを編集して使います。