バンドのレビューっていつ?
ビートルズのデビュー・シングルは"Love Me Do c/w P.S. I Love You"で、リリースは1962年10月5日となっています。
ストーンズのデビュー・シングルは"Come on c/w I Want to Be Loved"で、リリースは1963年6月7日となっていて、ビートルズより約半年遅れながらデビューしています。
ビートルズはオリジナルで勝負して、ストーンズはカバーに甘んじてさらに遅れをとっています。
これはプロデューサーの判断が大きいと思います。
ビートルズは大人のジョージ・マーティンで、様々なアーティストのプロデュースもしており、ビートルズ側の勝負どころもありますが、失うものは何もないと思ったかどうかわかりませんが、長年の経験からの直感でGOサインを出したんだと思います。
それに引き換えストーンズはというと、メンバーよりも年下で経験も浅いアンドリュー・オールダムがプロデューサーとして名乗り上げましたが、レーベルから圧力がかかり、売れ線の曲でやれということになったみたいです。
ストーンズのセカンド・シングルのA面がレノン・マッカートニー、B面がナンカー・フェルジ(メンバーの共同名義名)の"I Wanna Be Your Man c/w Stoned"というのもわかります。
ちなみに、USシングルはA面がバディー・ホリーの"Not Fade Away c/w I Wanna Be Your Man"となっています。
ファーストアルバムを見ていきましょう。
当時は今のように全世界同時リリースというのはなかったようで、時間差でのリリースは当たり前で、リリースするレーベルによって自由な選曲でのリリースOKだったようです。
ビートルズの英国でのファースト・アルバムは"Please Please Me"でリリースは1963年3月22日です。デビュー・シングルはオリジナルで頑張りましたが、アルバムを埋め尽くすほどのオリジナルはまだできていませんでした。
14曲中オリジナルは7曲、カバーが7曲となっています。耳タコで語りつくされていますが、このアルバムの作成は1日で行ったということです。
14曲目の"Twist and Shout"でジョンの声が潰れてしまいました。とのこと。
米国でのリリースは、ファースト・アルバムだけはマイナー・レーベルのヴィージェイ・レコードからリリースすることになり、タイトルは"Introducing... The Beatles"として2曲を省いて1963年7月22日にリリースされるという悲しい状況になっています。
この後はビートルズの米国上陸があり、キャピトル・レコードがリリースすることになりますが、しばらくは独自の選曲でのマニア泣かせのリリースになります。
そして、米国での実質的なファースト・アルバムは"Meet the Beatles"で1964年1月20日にリリースされました。
アルバム・カバーは英国でのセカンド・アルバムの"With the Beatles"と同じ(厳密には違います)となっているが、メインの選曲は"With the Beatles"のもので、シングル曲がプラス・アルファになっています。
ストーンズのファースト・アルバムはそのものずばり"The Rolling Stones"で1964年4月17日にリリース、米国では"England's Newest Hit Makers"というアルバム名で1964年5月30日にリリースされました。
英国と米国でアルバムが入り乱れていて、どれがどれか今でも見失います。