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リニアと高速化

2011-04-25 13:12:47 | 日記
東京 大阪間 約一時間で結ぶリニア構想は日本経済を変え、
大都市間ではより格差もなくなり活性化することは相違ない。

その一方、いわゆる地方都市は通過の対象や大都市圏への流動が懸念され空洞化する可能性もある。
世の中はより合理化、より経済的へと流れていて国内旅行者にとってはいささか寒々とした旅情もない単なる移動手段となってしまった。

周りをみてもカーテンなしの車両、ロングシートの車両ばかり。昔の車両には栓抜きがつき、窓も開いたから五感で風やにおいを感じられたものだ。

鉄道利用はビジネスばかりではない。旅行では列車に乗ることも楽しみのひとつ。
寝台や夜行列車 長距離鈍行など需要あると思う。安ければの話だが。

無駄にスペースをとる食堂車をなくしていること、あらゆるものが画一化していることからもわかるように
合理化と利益追求ばかりしている企業が圧倒的である昨今、
アメリカ的経営をお手本としているのかもしれない。

高速化、経済発展がリニアのプラス面とすれば、マイナスの面は何だろう。
環境破壊は建設するからもちろんのこと、リニアが発する電磁波も
長期的には問題があるかもしれない。

このあいだ、こだま号で東京から名古屋へ行った。
のぞみ号なら1時間40分程度だが、こだま号は約3時間。
途中駅のほとんどで後発の列車に抜かれる。2本の列車に抜かれることもある。

でも、この3時間はみそ。何かと有効利用可能である。
文庫本なら一冊読み切れ、PC仕事をするにもちょうどいい。
弁当もゆっくり味わえ、満席ということはまずない。
それに何といっても「旅してる感」がある。

高速で走る新幹線が東京駅から数分単位で出発する。
通過待ちでは5分のあいだに200キロ以上の新幹線が2本やってくる。
閉そくというシステムを採用しているようだが
怖く感じる。「本当に大丈夫なんだろうか?」と。

東京に戻ったとき、車窓から東京タワーが見えた。
でも、ライトアップはしていなかった。
中央線が新宿を少し出ると歌舞伎町のネオンが見えるところを通る。
でも、真っ暗だった。車もあんまり走っていなかった。
経済はまわって(流通して)なんぼの世界なので
暗澹たる気持ちになった。

明かりがないと気分までふさぎがちになるもの。
また旅行行って、楽しんで、支援。
やってみようと思う。



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