人々から愛されるホテルを創ろうと沖縄に来て1年。長い様で短いようで・・過ぎ去った時間はあっという間。これまで、心がけて来た事は先ず第一に地元の人々に愛されるホテルにしようと考えた。沖縄の人たち、もちろん地元北部の人たちに愛されるホテルでありたいと願った。収益は、その後のことと考えて・・使いやすい、居心地がいい、ちょっと旅気分を味わえるなどなどをテーマに考えてイベントを行い地域密着を考えてきた。
このカンナリゾートヴィラは、欠点だらけ・・・先ずわかりにくい!宣伝がされていない!不便!宜野座の農村地帯の中にありアクティビティーなどない!客室も30室で一度に多くのお客様を迎えることは出来ない!イベントもコンサートも人数制限をしなければ出来ない・・。スタッフにホテル経験者ほとんどいない・・・。
ホテルのこの欠点こそこのホテルのオリジナリティーと考えた。わかりにくい上に不便だから隠れ家として奥座敷として静かに使うことが出来る。宣伝もされてないから、我が家のようにプライベート感たっぷり。人に教えたくないけど・・ちょっと話してみたくなる口コミ。農村地帯だから自然が豊かで心休まる。リゾートに来てまで、人ごみにもまれて過ごすのは遠慮したい、と訪れる人が増えている。30室と言う客室数こそ・・静かにくつろげる空間。お客様の顔が見えるのでスタッフも距離感が近くなる。ホテル経験者がいないことで決まりきったホテルのサービスではなく、お客様に応じたサービスが可能になる。
あえて、欠点を長所になんてコンサルの先生みたいなことではなく・・お客様に愛されることを考えていたら・・・こうなった。恋愛とおなじかも・・・。仕事も好きに感じるとあばたもえくぼ・・!先ず自分を知ることから始めると、仕事って意外に面白くなる。
*写真は、ホテル敷地内のヴィラから海を臨む広々とした芝地。