沖縄生活1年が過ぎ、少し環境にも慣れて来たので、初心に返ってアパートからホテルまでを歩いて出勤することにした。歩いていると頭の中がすっきりしてくる。考えをまとめる、考えを巡らす、振り返るといったことが少しずつできるようになってきた。
沖縄の人々に喜んで貰えるホテルとは?ツーリストの人々にくつろいでもらえるホテルとは?と考え続けている。以前、関わっていたある地方の旅館は施設も古くあまり充分とはいえない環境だが・・いつもお客様で溢れていた。そこには、人の温もりがいつも感じられていた。女将さんは、いつも笑顔でお客様への心使いが決め細やかだった。女将さんの頭の中がコンピューターになっているようだ。記憶力と言う言葉では片付けられない。そこには、一人ひとりのお客様の記憶が鮮明に刻まれているようだ。まるで故郷に帰ってくるようにお客様が尋ねて来る。
自然の中にぽつんとある1軒旅館。今は、後継者もなく、7年ほど前に閉じてしまった。地方の旅館の多くは、後継者が居ないと言う。都会で仕事することは格好いいかもしれないけど・・まだまだ若い人たちには仕事をする場所は限りなくあると思う。
今、もう一度ホテルと言うもののあり方を考えてみたい。売る立場だけで考えがちな視点を買う立場の視点で見つめなおすことが大切な事かも知れない。
心使いが伝わるカンナリゾートヴィラでありたい。
カンナリゾートに今日も気持ちの良い朝陽が登って来る。