上に立つ者の人間学
【長】かしら。最もすぐれたもの。
人の子の親も「上に立つ者」である。
人が人の間で生きる限り、そこには必ず長幼の序が生まれる。
【長幼】ちょうよう 年上の者と年下の者
(物事をするのに当たって、年長者と年少者との間に、一定の順序がある)
上に立つ者の人間学が重大な所以ゆえんである。
では、上に立つ者に求められる条件とは何か。
第一条件
修身こそ上に立つ根本条件、とは古来教えるところである。これこそ現代にも不変の第一条件であろう。
【修身】しゅうしん
- 1.旧制の小・中学校の教科目の一つ。道徳教育が中心。
- 2.自分の行いを正しくするようにつとめること。
第二条件
実力である。実力とは実行力のこと。
実(行)力のない人を上に得た組織ほど不幸なものはない。
第三条件
感化力である。人を巻き込んでいく力、人の意識をかき立てていく力である。よき感化を与えないと、組織は病む。
さらに言えば、上に立つ者に私心ある限り真の感化力は生まれない。長の私心は組織に紊乱をもたらす。無私と感化力は一対である。
【感化】
人に影響を与えて、心・行いを変えさせること。
【私心】ししん
- 1.自分の利益だけを考える心。
- 2.自分一人の考え。私意。
【紊乱】びんらん
(道徳・秩序などが)乱れること。乱すこと。
【無私】むし
私心の無いこと。
第四条件
勇猛心である。自己と組織の向上のために、いかなる困難にも臆せず、奮い立っていく心、小成に安んじず、未知の世界に立ち向かって努力精進する心である。
【勇猛心】ゆうもうしん
勇気があって物事に屈しない心。
【小成】しょうせい
わずかばかりの成功。
【精進】
雑念を去り一心を修行すること。
身をきよめ行いを慎むこと。
第五条件
ロマンである。方向を示す力といってもいい。
そして、何より大事なのは「人を思いやる心」であろう。
「大きなことをするのではなく、人に思いやりを持つ人は神仏が大きな目で見ている」
久々のほっかもblogでしたが、皆様と共感したいことを、自分ペースで書いていきたいと思います♪💪