屋久島・宮之浦岳(1,936m)
九州の山々で一番登りたかったのは、何と言っても屋久島の山々です。九州の南の離れ小島に、標高1,900mの山があるというだけでもすごいと思います。そのうえ、登山道では杉の古木・大木が見られるというのだから尚更です。離れ小島といっても、九州から直線距離で60kmと少ししかありませんが、鬱蒼とした森のイメージが実際より遠く感じさせます。2016年のゴールデンウィーク、やっと屋久島へ渡ることができました。
屋久島へは東京からの直行便はなく、羽田空港から鹿児島空港で乗り継ぎ、16:50発のJAC便で屋久島へ飛びました。1日5便飛ぶ鹿児島・屋久島便の最終便です。空港ターミナルからバスで移動して搭乗します。
2人の搭乗券には19番C席と20番C席と書かれていました。一番後ろと、その一列前です。しかも、今日は風が強いので揺れそうです。
霧島連山が見えます。鹿児島空港は百名山を借景に飛行機が離陸する姿を眺めることができる空港です。連山の最高峰、韓国岳には2年前の3月に登りましたが、あまりにも寒くて、寒かったことしか覚えていません。
滑走路から眺められる百名山が霧島山なら、飛行機の窓から眺められる百名山が開聞岳です。海のすぐそばに左右均等な円錐形。高さは924mしかありませんが、上空からはっきり見つけやすい点ではあの富士山にも次ぐでしょう。
74人乗りの満席の小型機は予想以上によく揺れました。着陸時の衝撃もなかなかのものでした。
翌日はまず最高峰の宮之浦岳へ登りました。タクシーに朝4時30分、ホテルへ迎えにきてもらいました。前日にお願いしておいた朝昼2食分の弁当をフロントで受け取り出発しました。島にはタクシーが「30台しかない」そうですから事前予約は必須です。ゴールデンウィークの時期は早朝の送迎がとても多く、運転手さんは毎朝3時か3時半起きとのことでした。1時間ほどでスタート地点の淀川登山口に着きました。
(登頂:2016年4月下旬) (つづく)