阿蘇山 中岳(1,506m)・高岳(1,592m) (つづき)
阿蘇山の第一火口からは噴煙が上がり続けています。
煙の奥には湯だまりの水面も見えます。ほんのわずかに水色をしています。
まわりには避難壕がいくつもあって、ものものしい雰囲気です。
真ん中に木道が敷かれた砂千里ヶ浜は、小さな砂漠のような地形ですが、普通思い浮かべる砂漠と違うのは地面が濃い灰色になっているところです。
火山岩の急坂に取り付きます。
燃え盛る炎の色がそのまま乗り移ったかに見える、赤色をした岩の斜面があります。
振り返ると、やはり砂千里ヶ浜が平らなのは特異です。
登り切って、まず目をひいたのは根子岳でした。天狗岩が文字通り、突き出るような形で主張しています。こういう山だったのかという発見がありました。去年、根子岳に登った時は、天気が悪くて何も分かりませんでした。
中岳への稜線は、まるで地球ではない他の星のようでした。
それにしても、この日は虫が多かったです。火口から噴き出す二酸化炭素に反応して近寄ってくるとのことでした。
火口の周りをヘリコプターが飛んでいるのが見えます。環境省の観測・・などではなく、火口の遊覧飛行と教えてもらいました。ヘリコプターなら、登山道よりさらに火口に接近することができる(上空と地面の距離はありますが)ようでした。
中岳から高岳への道に移ると、火山らしさは弱まり、草が増えてきました。さらに東峰まで進むと、そこからの根子岳は濃い緑に覆われ、同じ阿蘇でも中岳とは真逆の山だと思いました。
(登頂:2018年4月下旬) (つづく)