南アルプス・仙丈ヶ岳(3,033m) (つづき)
馬の背ヒュッテを過ぎると、今度は藪沢の流れに沿って下り、正面には甲斐駒ヶ岳が迫ります。
仙丈ヶ岳の山頂から眺めても印象的な山でしたが、標高が下がるとさらに迫力が増してくるようでした。
前半は登った仙丈ヶ岳を振り返りながらカールを下り、後半は沢を流れる水の音を聴きながら甲斐駒ケ岳を眺める。山頂同士の距離はおよそ6kmしか離れていなくても、まったく対照的な二つの山を眺めて歩くこのルートは、日本でも有数の贅沢さです。
登山にまだ慣れていない足にはこの下りはしんどく、そのうえ最後の最後に登り返しが待っていたのもこたえました。仙丈小屋からゴールの北沢峠まで4時間50分もかかりました。今ならきっと、もう少しは早く歩くことができるでしょう。初日の登りは雨で大変でしたが、2日目の下りは一転好天に恵まれて、見たことのない迫力のある眺望ばかりでした。今でも、初めての日本アルプスに仙丈ヶ岳を選んでよかったと思っているし、登山を趣味にするきっかけには十分すぎるほど楽しい2日間になりました。
北沢峠で帰りのバスを待つ間、長衛荘でスープカレーのランチをいただきました。
「わらびもちパフェ」も、とても美味しかったです。
(登頂:2011年9月中旬)