経ヶ岳(633m)・仏果山(747m)・高取山(705m) (つづき)
経ヶ岳と仏果山の間にある、革籠石山という小ピーク。
昔の山岳修験についての説明板があり、経ヶ岳も大山も修験者の霊場であったといいます。しかし、経ヶ岳で行われていた修法は、明治維新の神仏分離令によって廃止されたのだそうです。同じ丹沢でも、大山では大山寺が再興され、神道(阿夫利神社)と仏教(大山寺)が、別々に今も栄えているのとは対照的です。大山よりずっと地味な雰囲気の経ヶ岳でどのような修験があったのか、とても興味があります。
今日の最高点、仏果山です。山頂には、ビルの避難階段のような展望台がありました。なぜこんなところにという建築物です。ここに登れば丹沢の山並みや、あるいは筑波山も見えるでしょうが、眺望はもう十分楽しんだのでパスします。
いったん宮ケ瀬越まで下り、最後の山・高取山への登りになります。三角形の頂上が見えています。高取山だけではなく、仏果山も経ヶ岳も、低山ながらはっきりとしたピークを持つ山でした。
高取山からは、ダム湖の宮ヶ瀬湖に向けて下りました。道路を走る車やバイクの音は聞こえるのに、なかなかゴールに近づかない感じでした。3つの山をつなぐ縦走路はアップダウンに富んでいました。奥多摩の高水三山のような道のりを想像していましたが、こちらの方が1つ1つの傾斜はきつかったです。思いのほかよく歩いた一日になりました。低山だから楽だとは限らないという、骨のあるルートでした。
(登頂:2015年12月中旬)