心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

奥多摩・御前山から大岳山への縦走(5) 大岳山からロックガーデンへ

2016年08月31日 | 奥多摩・高尾・陣馬


御前山(1,405m)・大岳山(1,267m) (つづき)

 「キューピー山」こと大岳山に登るのは2回目です。5年前に登った時は本当に何も見えませんでしたが、この日は霞んでいるものの、奥多摩のいくつかの山を望むことができました。山頂でイギリスから来たという人と話しました。富士山が今日は見えないこと、しかし東京で一番高い雲取山がなんとか見えていることなど話しました。英語はとても苦手ですが、数字なら強いです。ブロークンな英語でも、山の高ささえ覚えておけば、そこから会話を広げていけます。後で、イギリスで一番高い山のことを教えてもらえばよかったと思いました。
 (イギリスの最高峰→ベン・ネビス山(スコットランド:1,344m))



 御岳山ケーブルカーの駅までまだ5km以上残っていますが、終電には間に合うだろうと思い、それまでより少しゆっくり歩くことにしました。鎖場が出てきますが、使わなくても歩けます。


 遠回りになるものの、ロックガーデンを経由して帰りました。せっかく近くまで来ているので、ぜひ寄りたい気持ちになります。坂道を下ってゆくとすぐ「綾広の滝」に出ます。水の音を聴いていると、今日の疲れも癒されます。


 ロックガーデン”御岳岩石園”は、昭和10年に整備された遊歩道です。完全に自然のままではないものの、ほとんど自然に近いと言ってよいと思います。戦前に整備されていたことも驚きです。今日までの長い時間の積み重ねによって、この雰囲気が作り出されたのでしょう。「東京の奥入瀬」とも呼ばれているそうですが、言い過ぎの感があります。しかし、大きな岩・小さな岩をぬって流れる沢は水量も高低差も適度で、登山の締めくくりにちょうどよい落ち着きがあります。同じ奥多摩でも、川苔山の百尋ノ滝のような豪快さはないですが、高尾山の六号路コースを少し広くした感じで、好む人も多いと思います。


 御岳山ケーブルカーに乗って帰りました。昼食とわずかの休憩以外、ずっと歩き続けた一日が終わりました。


 (登頂:2016年4月中旬)

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 【御前山から大岳山への縦走】
 境橋バス停8:54→栃寄森の家9:49→御前山避難小屋11:59→御前山頂12:08→御前山避難小屋12:16~12:40→鞘口山13:26→大岳山頂15:12~15:24→綾広ノ滝16:28→長尾平17:21→ケーブルカー御岳山駅17:51
 ※「奥多摩三山」の二座である御前山・大岳山をまとめて歩くコースです。距離は17kmほどあり、境橋から御前山までは急な坂も多いです。しかし、奥多摩の山を歩き続ける充実感に浸れるいいコースだと思います。途中、危険箇所や踏跡のはっきりしない部分はありません。御前山から長尾平までは、ロックガーデンを経由するところ以外は、「ハセツネCUP」のコースと同じです。
 (体力●●●●○ 技術●●●○○



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