霊仙山(1,094m) ((2)のつづき)
樹木が途切れて、石灰岩の斜面を一気に登ります。
琵琶湖を見下ろすと、彦根から長浜にかけて湖岸が円形に曲がっているのが、開聞岳から眺めた太平洋に似ている気がします。湖面の島も3つ見つけ出せました。
最後の登りはとても急でした。ガレた石灰岩の斜面はどこからでも登れそうに見えて、どこに足を置いても滑りやすいという道でした。
登り切った場所が「近江展望台」で、緑に覆われた鈴鹿の山々が幾重も連なっています。御池岳から藤原岳の間を送電線が通っているのが見覚えがあります。二つの山を1日で歩くコースを3年前に歩きましたが、なかなかハードだったと思います。さらに遠くは御在所岳まで見渡せました。
南側には、霊仙山にふさわしく「行者の谷」という名前の場所があり、そこに向かって山が巨大なすり鉢の形になって標高を一気に下げていきます。
(登頂:2022年5月上旬) (つづく)