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黒姫山(2,053m) (つづき)
陽が差してきました。樹林帯の新緑がきれいです。
「西登山道」と「新道」の分岐点に着きます。本当は登り下りで両方の道を歩き分けたいところですが、西登山道は残雪が多くて大変との情報があったので、新道の方へ進みます。タケノコの無断採取はだめですという掲示が附近にたくさんあります。
登山道の途中に大きなシナノキがあり、ちょっとした休憩場所になっています。幹の太さはそれほどでもないですが、落ち着いていい樹です。長野県の旧国名である「信濃」の名前は、この樹の名前からきているといわれていますが、長野県だけでなく日本中に分布し、東北・北海道に多い樹です。花からは質の高いはちみつを採ることができます。
ここから先は傾斜がきつくなりますが、特に歩きにくいというほどではありません。
眺望が開けてきました。まず高妻山の大きな山体が目を引きます。
さらに登ると今度は火打山、焼山が姿を見せます。残雪が多いです。
上はツマトリソウでしょうか?ミネザクラもきれいでした。登山でなければ6月に桜を楽しむことは難しいでしょう。
頂上のすぐ下に、この日唯一雪の上を歩くところがありました。
山頂からは、高曇りの天気ながら遠くの山まで見えました。中でも印象的だったのは、北アルプスの山々が一列きれいに並んでいたことです。今一つくっきりしないので、名前がはっきり分かったのは槍ヶ岳と白馬岳くらいしかありませんでしたが、あれは全体で北アルプスという立派な山の連なり、一つ一つの山名などどうでもよいと思わせる眺望でした。東側に目を転じると、向かって左側がぐっとえぐれている山は苗場山でしょうか?しかしここから苗場は遠すぎる気がし、間違いかもしれません。天気がよければ浅間山が見えるでしょうがこの日は見えませんでした。
頂上で30分ほど過ごし、来た道を戻りました。下の樹林帯も上の眺望も楽しめてなかなかいい山だと思いました。今度は残雪のない時期に、この日通らなかったもう一つの登山道を通ってみたいと思います。山頂直下には峰ノ大池という魅力的な池があるようです。
(登頂:2015年6月初旬)