火打山(2,462m) (つづき)
2か所の残雪歩きを経て山頂に着きました。最後の登りが意外にきつく、三角屋根の高谷池ヒュッテから1時間45分かかりました。新潟焼山を見るのは今日楽しみにしていたことのひとつでした。2週間前に高妻山から見た時に比べると、噴煙はかなり穏やかになっているように見えました。短い間にもかなり変わるものだなと思いました。
北アルプスなど遠くの山は雲に隠れて見えません。焼山の次に目をひいたのが天狗原山と金山でした。両方とも、地元の人でなければ無名な山でしょう。なだらかな斜面に少し雪の残っている様子がなかなかいい山だと思わせました。未知の山に初めて出会うのも登山の楽しさのひとつです。
妙高山と高谷池・天狗の庭の組み合わせが素晴らしいです。天狗の庭は山を借景とした湿原で、精緻な日本庭園のようにあらゆるものの配置が絶妙でした。
帰りは行きと同じ道を下っていきます。夕方のブナ林もよかったです。
長野・新潟の県境近くの山は、黒姫山・飯綱山・高妻山と登ってきました。その中では一番爽快な印象の山でした。景色を変えて何回も登ってみたい山に出会いました。
森林美に花と湿原、1つの山にいくつもの見どころがつまっています。同じ山でも登山口の近く、中腹、頂上の近くで、それぞれに違う印象がありました。
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【笹ヶ峰から高谷池を経て火打山へ】
笹ヶ峰7:00→黒沢橋8:03→高谷池ヒュッテ10:55~11:20→火打山頂13:08~13:20→高谷池ヒュッテ14:34→黒沢橋16:32→笹ヶ峰17:12
※日帰りでは一日通して歩くことになりますが、巻機山や高妻山に比べると急坂は少なく、こちらの方が楽だと思います。少し歩きにくいのは富士見平(黒沢池へ行くルートとの分岐点)から高谷池までの間で、平坦なように見えて細かいアップダウンがあり、そのうえ岩がゴツゴツしています。そのほか危険な場所はありませんでした。帰りの黒沢橋から笹ヶ峰までは、疲れていても歩きやすい木道の下りで、最後にほっとすることができるでしょう。
(体力●●●●○ 技術●●●○○)
(登頂:2016年6月中旬)