八幡平(1,614m)・源太森(1,595m)
八幡平へ登るのは2年ぶり、3回目です。しかし、1回目は残雪豊富な5月末、2回目は7月ですが雨天の中でした。ノーマルなハイキングを楽しむのは初めてです。
紅葉は始まったばかりで、樹々の色づきはまだまだこれからでしたが、黄金色の湿原はなかなかのものでした。八幡平の湿原はとても広く感じます。尾瀬ほどの広さはもちろんありませんが、八幡平の広がりには自由さがあります。湿原も池塘も樹林帯も、各々好きなところに陣取っています。それらは画家がパレットに広げた油絵具のようです。
黒谷池湿原から歩いて源太森(1,595m)のピークに立つと、大きな八幡沼が初めて姿を現します。目の前に広がる森は、池塘の水面と同じくらい真っ平です。また、ほとんど平らですが、ほんの少し角度がついて、真っ直ぐに伸びている場所もあります。それもまた、八幡”平”の名前らしく魅力的です。
山頂は、まったく山頂らしくないところです。大きな展望デッキが造られていたのでびっくりしました。この場所には似つかわしくないと思います。一帯は、アオモリトドマツの森に覆われて、眺望はありません。トドマツの樹からは、クッキーか焼き菓子のにおいが漂ってくる感じがしました。
(撮影:2016年9月下旬) (翌日:秋田焼山へつづく)