西岳(2,398m)・編笠山(2,524m)・権現岳(2,715m) (つづき)
権現岳の山頂はすごく狭いです。小さな山名標があり、その場所には怖くてとても立てないと思ったほどです。
編笠山と同じく、雲海の向こうの富士山が目をひきます。北側には、八ヶ岳で最も高い赤岳と3番目に高い阿弥陀岳が荒々しく迫ります。
権現岳は見る場所によって姿の変わる山でした。西岳から眺めると凝縮された山が、編笠山や青年小屋から眺めると大きな山に変わりました。
山頂のすぐそばに権現小屋があります。マスターは不在で、「ボッカ中です」の札が立てかけてありましたが、しばらくすると戻って来られました。
荷物は、青年小屋から担ぎ上げることもあるし、もっと低い麓から持って上がることもあるということでした。
歩荷の頻度はとても多そうでした。特別な出来事ではなく、日常の仕事の一部という感じでした。
「10kgの荷物をかつげれば、20kgまでかつげる。次に、30kgをかつげるようになれば、40kgはかつげる」とのことでした。これはすごいです。
昨日もそのおかげで、山小屋で夕食の後巨峰を味わうことができたのです。
三ツ頭(2,580m)というユニークな名前のピークを通過して、観音平まで下りました。
昨日、西岳から眺めたのとは反対側から、編笠山の大きな斜面に咲いた紅葉の花をもう一度味わいました。
(登頂:2012年10月中旬)