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景信山(727m)・陣馬山(855m)
「~ 中央本線に乗って国電区間の終点高尾を過ぎると、にわかに山が迫り、ここが東京都とは思えないような山間に入って小仏トンネルに突入する。全長二五四五メートルで、今日では、ものの数にも入らないが、小仏トンネルが開通した明治三四(一九〇一)当時では日本第三位の長大トンネルであり、こんな長いトンネルを掘らずにすむルートはないものかと、高尾山の南を迂回する案などが検討されたのであった。 ~」
(『鉄道旅行のたのしみ』宮脇俊三(集英社文庫))
高尾駅から京王バスで小仏まで行き、まず小仏峠まで登ります。寒くもないのに、道のあちこちに雪があり、雪の上を歩くところまでありました。この年は2月に、東京でも想像を絶するほどの大雪が降った年でした。
地図を見ると、中央本線の小仏トンネルは小仏峠の真下を通っています。歩けば穏やかな高尾の山々でも、明治時代には交通の難所でした。
中央本線のすぐ北には、中央自動車道の小仏トンネルも通っています。一方、東京と長野を結ぶ国道20号線は小仏峠を通さず、「高尾山の南を迂回する案」が採用されました。
北に向かって歩きました。ここから景信山までは急な坂があります。陣馬山まで続く縦走路のなかでは、一番険しいところと思います。
景信山からは、富士山の眺望が最高でした。富士山は雪が多いです。標高が半分ほどの丹沢山や蛭ヶ岳に雪があるのも見えます。
景信山から下りに入ります。やはり先月の雪のせいか、ぬかるんでいるところが多かったです。陣馬山までは、明るさと山深い空気の両方があり、いい道だと思いました。
辿り着いた陣馬山は開放感があって、山というより丘や広場のような場所でした。山頂の白馬の像も開放的です。
陣馬山では「信玄茶屋」の珈琲が美味しいです。とても話好きな茶屋のご主人は、最初はクリームを入れないで飲んでみてくださいとすすめてくれます。コーヒーを飲んで、遠くの山を見ながら過ごすのは至福です。
「こん気よく歩けば」の右側が、読み取れませんでした。
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【小仏から小仏峠・景信山・陣馬山】
小仏バス停9:43→小仏峠10:30→景信山11:04~11:45→明王峠13:24~13:41→陣馬山14:12~15:00→陣馬登山口バス停16:40
※急坂は景信山への登りくらいで、歩きやすい道が続きます。景信山からの下り道は、雨の降った後はぬかるんでいることがあります。
(登頂:2014年3月下旬)