木曽駒ヶ岳(2,956m)
「~ 同じ信州の木曽谷と伊那谷の間を仕切って、蜒々と連なった山脈、普通これを中央アルプスと呼んでいる。その主稜は、北の茶臼山から南の越百山までの長い間、二千五百米以下に下ることがない。全くの屏風である。その中の最高峰が駒ヶ岳で、それと相対して東のかた伊那谷を距てて真向いにある南アルプスの駒ヶ岳と区別するため、前者を木曽駒(西駒)、後者を甲斐駒(東駒)と呼び慣わしている。 ~」(『日本百名山』深田久弥(新潮社))
南アルプスや、八ヶ岳から眺める中央アルプスは、単純な一直線の山並みが続いているように見えます。遠くから眺めると、標高がほとんど変わらない印象を受けます。
中央アルプスは「同じ信州の木曽谷と伊那谷の間」を画しています。南アルプスや北アルプスに比べると、隔てるものの距離が短いので、複雑には見えないのだと思います。
木曽駒ヶ岳はその中央アルプスの最高峰です。空木岳と同じように、登山口の標高が低い分、登るのに時間がかかります。しかし、木曽駒にはロープウェイが通じている分、空木岳よりは楽で、日帰り登山も時間の余裕があります。下りはロープウェイを使うことにして、伊那谷側の桂小場登山口から登りました。
緩い上り坂が淡々と続きます。地図を見ると「ちりめん坂」と書いてあります。ところどころ道が曲がっている様子を、織物の縮緬に例えたのかと思います。
「ジャンボカラマツ保存会」によって整備されている、権兵衛峠へ下る道との分岐点に出ます。まぎれもなく人の名前です。事典をひくと
「~ 1696(元禄9)年、木曽谷の神谷の力持ちの木こり、古畑権兵衛が独力で切り開き、それ以来、伊那谷からの米の搬入が容易になったといわれる。 ~」(『日本山名事典』(三省堂))
とありました。今では、権兵衛峠の北に4,467mの権兵衛トンネルが開通し、伊那谷と木曽谷の間を容易に行き来することができます。
しばらく進むと、大木の「白川分岐」の標識が立っており、その隣には「奈良井宿・白川方面」とあります。ここから奈良井宿まで歩いて行けるとは、考えるだけでわくわくします。奈良井はとても素晴らしいところでした。
(登頂:2013年8月下旬) (つづく)
今回のコースは伊那の春富中学校登山の救護係で登った時、将棋頭からここへ下ってきたことはありますが、登ったことはありません。のでこのレポートが楽しみです。花のことなどが書いててくれたらいいな~
ブログのご縁を頂き
今年もお世話になりました。
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