心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

南アルプスの三千メートル峰をめぐる(6) 悪沢岳から中岳と前岳へ

2016年09月19日 | 中央アルプス・南アルプス


千枚岳(2,880m)・悪沢岳(3,141m)・赤石岳(3,121m)・聖岳(3,013m)
(つづき)


 荒川岳は、悪沢岳と中岳・前岳、3つのピークの総称です。
 悪沢岳から中岳と前岳を眺めると、荒々しい斜面が印象的で、一括りで”荒川岳”にするのは申し訳ないくらいです。稜線をたどると、さらに続く赤石岳の姿も素晴らしいです。山頂から尾根が1本だけではなく2本のびているのが格好良く、大きな山なのに重々しいところがまったくありません。
 今日はこの後、あの2本の尾根の間を歩くことになっています。凄いところに来ているんだという気持ちでいっぱいになりました。
 いったん急な下り坂に入り、地図に「危」マークがあるガレ場を慎重に下ります。クサリ場はなく、後ろ向きにならないと降りられないような場所はありませんでした。


 登り返すと中岳です。三角屋根の避難小屋が山によく似合います。
 中岳と前岳は、歩いて10分ちょっとしか離れていません。わざわざ別々の名前にするほどでもないと思ったものの、せっかくなので両方のピークを踏みました。東側にはピラミッド型の悪沢岳がすっきりそびえています。
 西側の斜面は大きく崩れ落ちていました。百年後は、この山は今とは別の姿になっているかもしれません。





 (登頂:2016年9月上旬) (つづく)



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