心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

東京都で最も高い山へ 雲取山と石尾根縦走路の山々(7) 高丸山

2020年04月25日 | 奥多摩・高尾・陣馬


雲取山(2,017m)・七ツ石山(1,757m)・鷹ノ巣山(1,737m) ((6)のつづき)


 七ツ石山からおよそ1時間で、「高丸山」(1,733m)という小ピークに着きました。
 手書きの小さな標識があります。
 このあたりは、尾根のピークを忠実にたどる北側の道と、やや山腹を歩く南側の道に分かれていました。
 ここから転びそうなほど急な坂を一気に下りました。ちょっと怖いなと思うほど急でした。しかし高丸山のピークは、狭いとはいえなだらかな場所が確保されていたので、「丸」の字にふさわしい形の山と思えます。
 しばらくすると、北側から南側へ移れるポイントがあったので、そこからは南側を歩き、高丸山の次のピーク、日蔭名栗山(1,725m)は通りませんでした。
 真っすぐ伸びる杉の木のエリアに入り、日影が多くなって雰囲気が変わったなと思ったら、すぐもとの明るい道に戻り、鷹ノ巣山避難小屋に出ました。

 東京都の石尾根の日蔭名栗山とは関係なさそうですが、隣の埼玉県には過去に名栗村という自治体がありました(2005年1月1日、飯能市に合併)。地名大辞典で「名栗郷」をひくと、次のように書かれていました。
 「~ 地名の由来は「新編武蔵」では栗の名産地だったことによるとするが、一説にはナグリの「クリ」には石ころ・岩、ひいてはガケの意味があり、名栗川沿岸のガケが注目されてその名を得たとする説もある(松尾俊郎:日本の地名)。ただ、「ナ」をどう解するか。山域の殖栗のナグリ神社は双栗なぐり神社と書くのが注目される。また「ナグリ」とは入り込んだ谷間の意だともいう。 ~」
 (『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』竹内理三編・角川書店)
 結局日蔭名栗山には行きませんでしたが、これを読むと、高丸山と同じく途中に急坂があったのではという気がします。





 (登頂:2012年11月上旬) (つづく) 



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