空木岳(2,864m) ((1)のつづき)
「~ 近くに駒石と呼ぶ大きな四角い岩があって、たて横に定規で引いたような割れ目が入っていた。大地震でもあったら、バラバラと積木のように崩れそうに思われた。 ~」(深田久弥『日本百名山』(新潮文庫))
実際の駒石はとても重量感があり、崩れそうな感じは全然しませんでした。
「定規で引いたような割れ目」のある岩は、間近で見上げるとクジラの頭のように見えました。
駒石のほかにも、モダンアート風の岩が登山道に点在しています。
鈴鹿の御在所岳にも、興味深い岩がいくつもありました。空木岳のそれは御在所ほど複雑な格好はしていないものの、巨大でした。
山頂は雲が多く、木曽駒ヶ岳も遠方の山々も見ることができませんでしたが、これほど青空の似合う山は他にないと思いました。花崗岩の白色、ハイマツの緑色、空の青色、すべてが鮮やかな山でした。
(登頂:2012年8月下旬)