心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

磐梯山(3)

2020年04月26日 | 東北の山


磐梯山(1,816m) ((2)のつづき)


 山頂にむけて、表側の翁島ルートを登ってくる人たちが多いです。見るからに急そうなルートです。
 それを見ただけで分かった、満足したというわけではないですが、考えた末に、帰りも表ではなく裏磐梯登山口へ戻る道を歩くことにしました。
 ただし、登りとまったく同じではなく、櫛ヶ峰との鞍部を通るルートを選びました。
 火山活動の凄まじさが間近に伝わってくるルートでした。鞍部まで下ると、銅沼から見上げた櫛ヶ峰はこの山かと思いました。本物の赤茶色の岩を初めて見た気がしました。
 振り返ると、荒涼とした台地の向こうに、登ったばかりの磐梯山がそびえています。今日は、磐越西線の電車から、登山口へ向かう途中の道路から、銅沼から、それぞれに違う磐梯山の姿を見ました。
 目の前に迫る櫛ヶ峰への道はなく、登ることはできません。
 ここからしばらく、昭文社の「山と高原地図」では点線で示された道になります。不明瞭なところはありませんが、とにかく急な下りが次から次へと出てきました。
 膝が笑いそうになるころ、やっと傾斜が落ち着き、その後登りに歩いたルートと合流して、裏磐梯登山口に戻りました。


 喜多方駅行きの路線バスを待つ間、五色沼を散歩しました。五色沼も銅沼と同じく、1888年に磐梯山の大噴火によってつくられた風景のひとつです。
 五色沼を歩くのは、大学生の頃東北旅行をした時以来で、15年は経っています。その時のことは何も思い出せませんでした。
 登山の後で遊歩道を歩くのはほっとします。山登りの後でなければ、この気分を味わうことはできないなと思いました。






 (登頂:2013年6月上旬)  



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