色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<22.Jun 2009 Mon>

2009-06-22 | 海は生命の源(ダイビング)

(撮影:羅臼 6月20日)


フサギンポ(房銀宝) タウエガシ科
兵庫県、岩手県以北~北海道にも分布していますが、串本にはいないので
お会いするのは数年ぶりです。相変わらず、愛嬌のあるお顔です。

肉食性でイソギンチャクやウミウシ等、何でも食べます。
以前、ウトロで見た時はムラサキ貝を食べていました。
ムラサキ貝は鍋に入れて出汁にすると美味しいそうです。

人懐こい性格で、写真を撮っていても愛嬌見せてくれます。
身近に、そっくりさんが居そうな感じのお顔です。
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<20.Jun 2009 Sat>

2009-06-20 | 海は生命の源(ダイビング)

アツモリウオ(敦盛魚)トクビレ科
うねうねと砂の上を歩きます。とても赤色の発色の良い綺麗な個体です。

クマガイウオ(熊谷魚)トクビレ科
平家の敦盛と言えば源氏の熊谷なんでしょう。源平合戦の一ノ谷の戦いの主人公です。

初夏の頃まで羅臼の海で見れます。


ナメダンゴ(滑団子)の稚魚 ダンゴウオ科
米粒程の大きさでくわいいですね~。本日のメインの一つです。
マクロなしのコンデジではこれが限界ですが、色柄もいろいろで面白いです。
1年で1cmぐらいにまで成長して、深海へ向かいます。
ピンポン玉ぐらいの大きさになった親が、再び、コンブの海に卵を産み育てます。


ホテイウオの稚魚(布袋魚、福魚) ダンゴウオ科
同じく米粒ほどの大きさの背びれのない小さなお魚が、羅臼昆布の上にたっくさんいます。
大きくなると鍋物(ごっこ汁)の具材にも。


スミツキメダマウオ(墨付目玉魚) メダマウオ科

(羅臼)
久しぶりのオホーツク海でのダイビングです。
1年の半年以上が0度以下の海水温。
今日も、5度!完全防備でのダイビングでした。
あ~、黒潮の暖かな海が楽ちんでいいな。

と、いいつつ、久しぶりのオホーツク海にも関わらず、
紀伊大島で会ったダイバーさんや、道東に住んでいたころに流氷キャンプでご一緒したダイバーさんに
まったくの偶然に、一緒になってしまいました。
世間が狭いのか、驚きです。
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<19.Jun 2009 Fri>

2009-06-19 | 海は生命の源(ダイビング)

世界には7つの海があるといいます。
一体どこの海をさすのでしょうか?
(写真ははるか太平洋を旅する技術を持つ伝統的なカヌー)

一つ目は日本にも面した、世界で一番広い海、太平洋です。
その面積は実に1億6,525万km2あって、大西洋の2倍の広さです。
で、インド洋。それではあとの4つは?

実は、時代によって7つの海には変換がありました。
大航海時代前の15世紀以前の7つの海とは
紅海、地中海、ペルシャ湾、黒海、アドリア海、カスピ海、インド洋を指しました。

現在では、太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南極海を指します。
あれ、2つ足りません。
実は、太平洋を北太平洋と南太平洋に、大西洋を北大西洋と南大西洋とに
それぞれ分けて、あわせて7つです。


世界の海を7つあるとしたその起源は、古代インドの神話にあるといいます。
古代インドの神話では、世界は7つの陸地を巡る7つの海があるという思想がありました。
古代のメソポタミアで使われた言葉では「7」は「全体」や「世界」を意味する場合がありました。
そのため、世界中の海のことを「7つの海」と表現したのです。

ロマンですね。
昔の人は、見たこともない7つの陸地や7つの海に、一体、どのような思いを馳せたのでしょう。

* * * * * * * * * * * *

今日は、串本の友人からメールがあったこともあり、どうしても海に行きたくなって
まだまだ寒~い羅臼の海へ行くことにしました。
1年の半分以上が0度以下の海域です。
※海水は-1.8度にならないと凍りません。
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<17.Jun 2009 Wed> アオリイカ産卵

2009-06-17 | 海は生命の源(ダイビング)

(2008年5月10日 串本)
この白い房は産みつけられて間がないアオリイカの卵です。


(2008年5月10日 串本)
卵嚢を産卵床に産みつけるメスを、上から体の大きなオスが見守ります。
他のオスが邪魔をすることもあります。




(2008年5月10日 串本)

昨年、串本に通い、観察・撮影したアオリイカの産卵の様子です。
昨年、アップできなかったのは、産卵の様子を捉えた動画をWeb上にアップできなかったのと、
最後の最後に撮りたかった映像が取れずじまいだったからです。
海の温度によって産卵時期にも差がでますが、この場所での産卵は終わり
今は卵もほとんど孵化してしまっていると思います。


(2008年5月11日 串本)

(2008年5月11日 串本)
オスとメス

(2008年5月24日 串本)
白かった卵嚢も、だんだんと藻が付き茶色くなり、嚢を破って広い海に飛び出す日も近くなります。
これらの卵の周りには、出た瞬間を食べてやろうとねらって様々な魚が集まります。
産まれ出たその時から、厳しい海の生存競争が始まります、

写真がわかりにくくて申し訳ないのですが、
卵嚢の中のひとつひとつの袋の中には、1cm程度の小さなアオリイカの赤ちゃんが泳いでいる様子が見れます。

この後、少し体の大きくなったアオリイカの子どもの群れを海で見かけるようになります。
まず、最初の生存競争に生き残った子どもたちです。
12月中旬には体長80~210mm程度にまで成長し、獰猛なハンターに育ちます。
そして、次の5月には産卵期を迎え、再び接岸を開始し、
数回の交接・産卵を行った後、1年の生涯を終えます。
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